河崎秋子作家が書いた「絞め殺しの樹」が167回の直木賞にノミネートされた。著者は北海道別海町に生まれで、現在、43歳。 2002年、北海学園大学卒業後、ニュージーランドで1年間、綿羊の飼育技術を学び、帰国後は酪農のご実家を手伝いながら、綿羊の飼育や出荷をしてこられたそうである。
1年前、彼女が書いた“肉弾”の本を読んだ。 この本には、物質文明に酔う人間と北海道にいる熊と鹿と犬などの野生動物のことが書かれていた。本の主要人物は、大学時代に駅伝に取り組む青年であったが、駅伝に取り組む前は引きこもりであったらしい。自分にとっては、大学時代にスポーツに打ち込んだ経験や犬を飼っているので、大変に考えさせられる本であった。
この本は、釧路高専の副校長先生だった方が、十勝プラザで年に1回開かれている市民大学講座で説明したもので、2019年に大藪春彦賞を受賞している。同年に十勝に転居し、執筆活動に専念している。
彼女は本を何冊も書いており、いずれも何らかの賞を受賞しており、そろそろ直木賞を受賞するかもしれないと講師が言っていた。今回のニュースを聞いて、是非、直木賞を取ってもらいたいと思っている。他に十勝の作家では、池田町出身者の西條奈加さんが、「心淋し川」で第164回直木賞を受賞している。この川は、東京都文京区千駄木を流れる川である。
「十勝の活性化を考える会」会員