常磐線特急ときわ,土浦の次は石岡駅。
駅舎は比較的新しく,線路を跨いだ線路上の駅である。
東口と西口の両方に出られる。
駅の改札口の出たところに石岡駅の看板の由来を書いた銘板があった。
この石岡駅の看板は昭和26年(1051年)徳富蘇峰が89歳の時に,駅長の依頼によって揮毫されたものという。
本物の看板は改札の上にあった。
字は右から左に書かれている。
駅の字は旧字体の「驛」である。
この駅長(笹谷和三郎ささたにわさぶろう)さん,ただの駅長ではないようだ。
ネットでは拓殖大学学友会茨城支部の歴代支部長リストに出てくる。
石岡駅の前に常陸太田駅長をやっている(昭和23年頃)。
その時も驛の看板を蘇峰に依頼している。
笹谷さん、昭和35年には水戸駅長であったようで,労働組合との裁判記録(東京地方裁判所 昭和36年(ワ)4380号 判決)に名前が出てくる。
茨城県の旧国鉄の大きな駅の駅長を歴任された方のよう。
昔は駅長、郵便局長、校長などは村や町ではかなり高い地位の名士だった。
たぶん、町の催しには必ず招待されたことでしょう。
いまの時代、地方に名士はいなくなった。
なりたい人も減ったと思う。
それでいいのだ。
ではまた,ぶらり。