ときぶーの時間

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老牛の死と脱走。

2012-06-08 16:01:41 | 日記
NO-169
今日、松村より早くある人から電話が入った。松村の柵のメスの牛が死んでいると。昨日横たわり動けなくなっている老牛が死んだ。僕が横浜に戻る時には生きていたがこんなに早く死んで行くとは・・・・

足を折り横たわって動けない牛は死期を悟ったのか?仲間が来て角で起き上がるような仕草をされても反応せずに寝そべっていたから、どうしようもなかった。

松村に確認したら今日の朝に死んだらしいのだが、松村は他の牛のために餌を取りに三春へ行っていたらしい。半谷さんから預かった牛は13歳から15歳の老牛も多く、こんなことは予測されたがさすがに色々な意味でショックである。

動けなくなっていてカラスに突かれ、お尻に赤く小さな傷があったけどどうにもできなかった。せめて老衰で静かに死なせてあげたかった。

立派な牛舎が欲しい。老牛の死とは関係ないが、糞尿まみれの田んぼから早く出してあげたい。その事だけでもクリア出来たらどれだけ良い事だろうか?

第二のオスだけの柵の牛は柵から出てしまい、また柵に入れてあげなければならない。川の下方に全頭いるのを確認したらしく、餌付けしていたから人に近寄って来ると僕は電話をくれた人から聞いて少し安心した。

どちらにしても、牛のためにも今の松村にとっても最悪の中での戦いである。機材も餌も何もない人手も欲しい。早く強制避難区域を解除してくれ!人を戻してくれ!と叫びたい。

何から何まで、現場では大変な思いをして作業しています。だから、今回の2つの事はかなりのショックです。

今日は静かに老牛の死をかみしめこれからの事を考えます。明日のブログはお休みします。







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大熊町の友人と。

2012-06-08 08:35:31 | 日記
NO-168
昨日、同じ強制避難区域の隣町の友人と彼らの自宅の大熊町で会った。十何代も続く名士の家柄で旧家って表現がいいかな?昔で言えば文豪志賀直哉が、平成の時代では志村けんが宿泊した民家である。彼らは一時帰宅で大熊に帰って来て、運よくたまたま出会った。


今から3年か4年前に志村さんが上島竜平さんらと泊まった時の写真。中央の子供は彼らの長男坊。

旦那さんとは2年くらい会っていなくて、奥さんとは1年ぶりに会った。彼らは自分たちが残してきたコメやみそを牛にと言ってくれた友人である。


288号線の大熊町入り口にあるかわいい熊のイラスト標識。

その彼らの家にお邪魔させていただいたのだが、台所見た奥さんが「エッ、何これ~!!!」の声を発し、僕と旦那で台所を見てびっくり。彼女は僕らが駆けつけると、「今そこで何かが動いた!」って・・・・

あまりにもひどい状態だったので写真を撮るのを忘れたくらいだったが、鍵がかかって人も入れない家なのに、豚が入って荒らしたのか?と思ったが、豚も当然入れないから泥棒か?って思ったけれど、人間が荒らした感じではなくひどく散乱していて足の踏み場もない台所になっていた。写真を撮ってみなさんに見せたかった。

あれこれ犯人は誰だ!って3人で玄関に出て話をしたが、玄関の軒下の裏板が外れているのを奥さんが発見し、ハクビシンではないか?となった。



ハクビシンの被害はあちこちで聞くが、これほどひどいとは思わなかった。夜行性であり凶暴だから害獣扱いされている。奥さんは「もう、諦めた」って言ってたけれど、ちょっと可哀想な気がした。

家に帰ることに制約もあり、今回一時帰宅で浪江の方の自殺があって、二人以上でなければ認めてもらえないから、旦那さんが仕事に行っている時は申し込めないかも知れない。

今まで住んでいた家が、帰るたびに少しづつ朽ちて行くのを見るのはつらいものだ。こんな避難生活から早く逃げ出したいと思うのは、僕だけではないだろう。

一時間後彼らとは別れて富岡に向かった僕だが、その前に奥さんが日本ミツバチが裏山にいると言うことで案内してくれ、草が大きくなって巣箱は隠れて見えなかったけれど、元気に飛んでいるミツバチを見て、初夏の雰囲気を楽しめた。


木の下に巣箱が隠れていたが、日本ミツバチの巣があってミツバチは元気に飛んでいた。

富岡町に入ってからは、松村に会って第一柵の子牛を見に行った。これからは子牛の事ばかり書くかもしれない。(笑い)


母牛はどこから見ても健康そのもので、子牛もまだ2日目くらいなのにとても元気に走っていました。

そんなわけで、今回の福島遠征日記のご報告でした。

















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