ときぶーの時間

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彼の横顔。

2014-07-06 05:46:59 | 日記
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NO647
今日は、松ちゃんと町の事を書きます。
松ちゃんが以前僕に言ったように、正直言って故郷富岡町の未来は明るくない。

彼が一人町に残り被曝を覚悟の上、住民が残して行った犬や猫を守っていた頃、海外メディアが彼を取り上げ世界中に富岡町を知ってもらう事が出来た。
そうでもなければふるさと富岡町は、それほど有名な町にはならなかったと思う。


彼が殺処分から救い保護した牛たち。
彼の苦労もつゆ知らずの牛たちである。

彼は今も保護した動物たちの命を繋ぎ暮らしているが、彼が取った行動は各国のジャーナリストの心を動かし勝手に担ぎ上げられてしまった。
黙殺している日本とは違い海外ではとても有名な男になった。


富岡駅近くで撮られた写真のポスター
荒野のような姿を見せる海岸付近でフクシマ最後の男と紹介された。

現在、僕の知り合いの大半の人が避難先、または新しい土地に家を建て帰還しない事を決めている。
住民が帰って来ることを信じ、以前の町に戻ることを願って来た松ちゃんの心境はいかに・・・。
除染で町がきれいになり、みんなが帰って元通りになる事を彼は本当に夢見ていた。
付き合わせてもらっている僕も同じ夢を見ていたのだが。。。。


人のいなくなった富岡町の商店街。
あれから3年が経った今もこのままだ。
この先もずっと同じ姿だと思う。

先週、松ちゃんが海外メディア(ベルギー)の取材を受けていた時、僕は松ちゃんのお父さんと話しをした。
いや、お父さんの話を聞かされたって言った方がいいかな。

「原発事故で夫婦別れしてんの多いらしいど、男は帰りてぇのに、女は帰らねぇってのが多くてそうなるみてぇだ」にドキッ。
夫婦別れまではしないが、自分の事を言われたみたいでグサッときた。
これ結構笑えません。

松ちゃんはあの時「もう、町は元には戻らねぇべ。望郷の念が強い老人だけの町になり、いつかは地図上から消える町」と僕に言った。

人一倍富岡町を愛し、残された動物たちに慈愛をかけて来た彼の少し寂しそうな横顔が痛かった。




コメント
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