ときぶーの時間

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10年後?

2014-07-16 06:53:33 | 日記
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NO652
昨日、富岡の松ちゃんに会ってきた。
先週は急きょ予定変更になり会えず、その前の週はベルギーの取材にぶち当たり、ホントに久しぶり~っていう感覚だった。


彼は、今から牧場の牛たちに餌やりしに出かけるところだったのだが、そんな松ちゃんに、開口一番僕は「町の10年後はどうなると思う?」と聞いて足を止めてしまった。

彼は少し考えて「原子力村」と言った。
僕は「・・・」言葉が出なかったけど、えっ!マジと思った。

彼は「若い子が帰って来ないべぇ~。そんなとこ復興しねぇよ、元に戻るのは50年後だべ」と、僕らが生きていない先の話をしたが、やっぱりショックだった。


高速道路の放射線量計、昨日は2.66マイクロシーベルト。
これじゃぁ、年間20ミリを超えるので、若い人や子供たちは帰れない。

原発事故から一人町に残り、残された動物たちと共に暮らし町の姿を見てきた松ちゃんの言葉には、説得力がある。


町の中にこんな見慣れないものが建設されていて、僕もちょっと異様な雰囲気を感じてる。

彼と彼のお父様と僕の3人で話は除染の話までした。

若い人たちが帰って来れないという致命傷の根元が除染だからだ。
「山のてっぺんから除染しねぇから、ホントの除染に何ねぇんだ。あんなもん、やる必要ねぇ!」と松ちゃん。

確かに今の除染はいい加減なところがあって、住民が住む家と周辺を除染して今の数値の半分まで下がったら終わり。


今年こそは除草剤を蒔こうと思っていたが、忙しくてそんな時間も無く我が家は草に覆われてこのざま。
町にはこんな家がたくさんある。

汚染された広大な山林の樹木の枯葉が落ち、セシウムを含む枯葉が風に舞い飛散し、雨が降ればまた流れて来て町を汚しても再除染はしない。

何処の町も再除染・再除染・再除染と何度も同じことを続けてきた。
さすがに、環境省もこれではいくらあっても無理と再除染しない事を発表した。

僕が山の除染を本格的にやったら良くなるべか?って聞いたら、「今の除染の10倍以上の予算が必要になっぺ。50兆60兆を超えるぞ。絶対に無理!」を彼の口から聞いてまたがっくし。

そんな予算なんて絶対に作れないだろうし、原発事故はこれだけ大きな事故なんだと、みなさんに知って欲しいです。


何も無い町だったけど、夜ノ森桜だけは有名で誇れる町の産物だった。
高速道路の町の紹介看板は、やはり桜の絵図。

「若い人が帰れない町に、病院や学校なんて作るとは思わねえし、医者も看護婦も若い先生や若い看護婦さん来るわけねぇべ、50年先だ、本当の復興は」と彼は除染の話を締めくくった。

明日はこの後の話を書きますので、またお会いしましょう。




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