ときぶーの時間

募金の受付先 東邦銀行 安積支店 普通0644994 名義がんばる福島
みなさんご支援宜しくお願いいたします。

老牛の死と脱走。

2012-06-08 16:01:41 | 日記
NO-169
今日、松村より早くある人から電話が入った。松村の柵のメスの牛が死んでいると。昨日横たわり動けなくなっている老牛が死んだ。僕が横浜に戻る時には生きていたがこんなに早く死んで行くとは・・・・

足を折り横たわって動けない牛は死期を悟ったのか?仲間が来て角で起き上がるような仕草をされても反応せずに寝そべっていたから、どうしようもなかった。

松村に確認したら今日の朝に死んだらしいのだが、松村は他の牛のために餌を取りに三春へ行っていたらしい。半谷さんから預かった牛は13歳から15歳の老牛も多く、こんなことは予測されたがさすがに色々な意味でショックである。

動けなくなっていてカラスに突かれ、お尻に赤く小さな傷があったけどどうにもできなかった。せめて老衰で静かに死なせてあげたかった。

立派な牛舎が欲しい。老牛の死とは関係ないが、糞尿まみれの田んぼから早く出してあげたい。その事だけでもクリア出来たらどれだけ良い事だろうか?

第二のオスだけの柵の牛は柵から出てしまい、また柵に入れてあげなければならない。川の下方に全頭いるのを確認したらしく、餌付けしていたから人に近寄って来ると僕は電話をくれた人から聞いて少し安心した。

どちらにしても、牛のためにも今の松村にとっても最悪の中での戦いである。機材も餌も何もない人手も欲しい。早く強制避難区域を解除してくれ!人を戻してくれ!と叫びたい。

何から何まで、現場では大変な思いをして作業しています。だから、今回の2つの事はかなりのショックです。

今日は静かに老牛の死をかみしめこれからの事を考えます。明日のブログはお休みします。







コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大熊町の友人と。

2012-06-08 08:35:31 | 日記
NO-168
昨日、同じ強制避難区域の隣町の友人と彼らの自宅の大熊町で会った。十何代も続く名士の家柄で旧家って表現がいいかな?昔で言えば文豪志賀直哉が、平成の時代では志村けんが宿泊した民家である。彼らは一時帰宅で大熊に帰って来て、運よくたまたま出会った。


今から3年か4年前に志村さんが上島竜平さんらと泊まった時の写真。中央の子供は彼らの長男坊。

旦那さんとは2年くらい会っていなくて、奥さんとは1年ぶりに会った。彼らは自分たちが残してきたコメやみそを牛にと言ってくれた友人である。


288号線の大熊町入り口にあるかわいい熊のイラスト標識。

その彼らの家にお邪魔させていただいたのだが、台所見た奥さんが「エッ、何これ~!!!」の声を発し、僕と旦那で台所を見てびっくり。彼女は僕らが駆けつけると、「今そこで何かが動いた!」って・・・・

あまりにもひどい状態だったので写真を撮るのを忘れたくらいだったが、鍵がかかって人も入れない家なのに、豚が入って荒らしたのか?と思ったが、豚も当然入れないから泥棒か?って思ったけれど、人間が荒らした感じではなくひどく散乱していて足の踏み場もない台所になっていた。写真を撮ってみなさんに見せたかった。

あれこれ犯人は誰だ!って3人で玄関に出て話をしたが、玄関の軒下の裏板が外れているのを奥さんが発見し、ハクビシンではないか?となった。



ハクビシンの被害はあちこちで聞くが、これほどひどいとは思わなかった。夜行性であり凶暴だから害獣扱いされている。奥さんは「もう、諦めた」って言ってたけれど、ちょっと可哀想な気がした。

家に帰ることに制約もあり、今回一時帰宅で浪江の方の自殺があって、二人以上でなければ認めてもらえないから、旦那さんが仕事に行っている時は申し込めないかも知れない。

今まで住んでいた家が、帰るたびに少しづつ朽ちて行くのを見るのはつらいものだ。こんな避難生活から早く逃げ出したいと思うのは、僕だけではないだろう。

一時間後彼らとは別れて富岡に向かった僕だが、その前に奥さんが日本ミツバチが裏山にいると言うことで案内してくれ、草が大きくなって巣箱は隠れて見えなかったけれど、元気に飛んでいるミツバチを見て、初夏の雰囲気を楽しめた。


木の下に巣箱が隠れていたが、日本ミツバチの巣があってミツバチは元気に飛んでいた。

富岡町に入ってからは、松村に会って第一柵の子牛を見に行った。これからは子牛の事ばかり書くかもしれない。(笑い)


母牛はどこから見ても健康そのもので、子牛もまだ2日目くらいなのにとても元気に走っていました。

そんなわけで、今回の福島遠征日記のご報告でした。

















コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

支援物資とメンテナンス。

2012-06-07 08:15:00 | 日記
NO-167
昨日は、朝から銀行回りをして、その後強制避難区域の富岡町に走り、時間をおいて郡山市の友人のところに向かって用を足したら夕方6時を過ぎ、船引まで戻り一日を終えた。

強制避難区域の富岡町に昼に着いて、松村とガッツ福島の辻さんと昨日は3人で昼食を摂ったのだが、その食事前の写真がこちらです。


雨が降り出して、僕が引き渡しをしたライトバンの後部ドアを上げて雨宿りをしながら電話に出る松村直登。電話を終えた松村に、ライトバンで良かっただろ!って言ったら「ウン!」の一言。

その後部ドアを開けた荷台に、札幌ワンニャン支援隊発の藁一束と猫用の餌があり、僕はピンときた。ブログに藁と餌を送りたいと申し出てくれた方からの支援物資だった。


札幌のワンニャン支援隊の方?にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。感謝いたします。

UKCジャパンの細さんに去年から犬と猫の餌を頂き、今年も支援頂いていましたが予想を超えて猫の餌が足りなくなったところで、本当にありがたい支援になりました。


わら一甲と猫の餌人ケース。

全国のみなさま、支援物資は僕らと同じNPO法人ガッツ福島の遠藤さんがすべて引き受けてくれる事になりました。大きな物も松村個人に贈りたい物もすべて引き受けてくれるので、遠藤さんの住所に送って下さい。宜しくお願いいたします。

毎日松村と顔を合わせる遠藤さんの住所がいわきで良かった。二本松や郡山より断然近いし、冬でも雪の心配をしなくていいからいろんな意味で助かりました。

昨日は嬉しい事もあった。松村の第一柵のメス牛だけの柵で、2頭の子牛が生まれた。この柵の母牛は、あの柵の母牛と違って健康体そのものの体つきをしていて、毛並みも良いしお乳も張っていて子牛におっぱいをたくさんあげられえる母牛である。


この母牛を見て下さい。あの噂の柵の痩せ細った母牛と全然違うでしょ!毛並みも艶も違います。


生れたのが昨日の夜みたい!へその緒がまだ新しかった。2頭の子牛も元気でした。

昨日僕は、車の整備もした。もう車もボロボロ寸前で、タイヤを見てヒヤッとした。ここ3週間で走行距離5000㎞を超えた!僕もバテバテだったかも知れないが、疲れたって言わない車はもっと可哀想だ。



この車を買った時から、メンテナンスを依頼している車屋さんに診てもらったが、「これは少し可哀想だよ。タイヤも悲鳴あげてるし今回はローティションを変えておくけど、新しいタイヤに交換した方がいいよ!」って言われて、僕はすぐにタイヤを注文した。

エンジンオイルも高速道路ばかりをを走っているからか、汚れがひどく3000km毎にまめに交換していたのだが、今回は5000kmを超えてしまいめちゃくちゃ真っ黒のオイルになっていた。

車を見てくれた彼も郡山に避難していて、借り上げ住宅の前の駐車場で僕の車を点検してくれた。口は悪いが気持ちが良い人でホント、職人タイプなのだ。彼とは20年来の付き合いになる。

前輪タイヤの内輪を見たときに、点検してもらって本当に良かった~って僕が思ったくらいだから、タイヤの減りがひどかった。真っ青!

今日の午後、一旦福島を後にして横浜に戻る予定です。

動物の命を繋ぐための募金にご協力をお願いいたします。
東邦銀行 安積支店 普通口座644994 名義 (がんばる福島)
郵貯現行 記号10270 番号10419771 名義 がんばる福島

東邦銀行 平支店 普通口座2445234 名義 特非(ガッツ福島)
支援物資は〒970-8026 いわき市平字東町20番地の8 遠藤カズオ様方 松村直登で送って下さい。


















コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

引き渡し。

2012-06-06 08:32:31 | 日記
NO-166
昨日、いつもより遅い時間に家を出て福島に向かったが、それほど込んでいない常磐高速道を気持ちよく走れたか?って言うとそうでもなく、所々で東日本大震災の復旧工事のため片側3車線は2車線あるいは1車線にされ、工事のため時速40kmの超低速道路を帰って行った。


走りながら車内でつい写真を撮ってしまったけど、反射でよく撮れなかった。現在最終の広野インターです。

富岡に着いたのはお昼頃で、ついてすぐに松村たちとお昼ご飯の時間になったが、電気柵の話を聞いたら大失敗だったと聞いて少しがっかりした。

何でも牛たちがその柵の外に生えている草を食べようと柵から頭を出した時に牛の角に電線が触れ、びっくりした一頭が暴れたら簡単に壊されたらしくみんなで大笑い!!!

人の失敗談は誰にでもおかしいもので、笑い上戸の僕にはてき面だった。それでもこうした失敗があって2回目にしっかり作れるのだから、それはそれで良かった。

電気柵以外に廃材の柱を切って牛の柵を作り、牛たちが少しでも広い場所に、そしてたくさんの青草を食べられるようにと作ってくれていて「さすが!」だと思った。


色々工夫して作ってあって、すでに木の柵の向こうでは牛たちが喜んで草を食べていた。

あの廃材は、第一柵と第二柵用の屋根を作るために用意したものだったが、ここの牛も可哀想だからとガッツ福島の遠藤さんがここを優先的に何とかしようと言うことで、松村と作り始めたらしい。


松村の4tクレーン付きのトラックに2台分の廃材を用意してあった。

結局、僕はこの日の昼に僕のところに依頼のあったイベントの紹介と作ったの企画書を2人に見てもらった。


企画書に目を通す松村と遠藤さん。企画書について自分の考えを話す二人。僕には二人の意見を集約して帰ったらまた作り直す仕事が待っている。

企画書の次は、2週間前に名義変更した軽ワゴン車を松村に引き渡すのに強制避難区域を出て車を渡してその日の仕事を終えた。

これからの梅雨に備えるとしたら軽ワゴンはとても便利だし、ボランティアさんを運ぶにもいいし、渡せないでいることが気になっていたから昨日渡せてほっとした。


松村はワゴン車に乗って、僕に言った言葉が「ずいぶん年季が入ってるんじゃねえ!」に僕も返したさ。走ればいいんじゃねえ!と。それがこの時の笑顔の真実である。

それでもタイヤは新品だし、強制避難区域の富岡で使うなら全然さすけねえ~。(大したことないの意味)松村本人もワゴン車を手にしたから喜んでいるのは分かったけど、新車が買えるほど裕福な身の上ではないので二人で納得。(笑い)

雨で積み込んだ餌が濡れずに運べる事と自分以外の人間を4人は運べるのだから、相当働く車になるはずだ。彼はにっこりして帰って行った。

松村の家に行った時、遠藤さんにコメントの何か不足してないか?にネコの餌が少し足りないと彼の住所は書いたけど電話番号の件があって話したら、「もう届いてるよ。これがその品」と目の前にあった猫の餌を指差した。


送り主様へ。送って頂きましてありがとうございました。無事に松村のところに届きましたのでお礼を申し上げます。写真右下のカップラーメンとタバコは遠藤さんのいたずらで、シャッターを押す前にさっと入れられました。

昨日、松村に頼まれた事を済ませて今から富岡町に向かいますが、今日も頑張りますので応援よろしくお願いいたします。

動物の命を繋ぐための募金にご協力をお願いいたします。
東邦銀行 安積支店 普通口座644994 名義 (がんばる福島)
郵貯現行 記号10270 番号10419771 名義 がんばる福島

東邦銀行 平支店 普通口座2445234 名義 特非(ガッツ福島)









コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タローの変化。

2012-06-05 05:42:56 | 日記
NO-165
今日はタローの事を書こう。去勢手術を受けた松村の愛犬アキの旦那タローは、手術を受けてすっかり変わった感じがする。何か変だ!手術を受けて静養中のタローに会いに行った時にも違和感を感じた僕だったが、やっぱり変だった。


この時、なんて情けない顔してんだろ?って僕は本当に思った。あの少しぎらぎらした目が無く、まるで別の犬を見ているような感じがしたが目の前にいるのは紛れもなくあのタローだった。

まず吠えない。絶対に吠えて飛び掛かって来るほど喜ぶはずなのだが吠えない、飛び掛かって来ないの無い無いづくしで、尻尾を振り立ち上がって前足をかけてくるおとなしいものだった。

自分は人間だから去勢なんて考えられないけど、犬もやっぱり男としての自信無くなっちゃうのかなぁ?~。ニューハーフとかオカマちゃんになっちゃった犬のタロー。


以前のタローに見えなくて、ホントにびっくりしたし、帰って来たタローを見てがっがりした。あいつはいつも吠えている男の子だったから、すっかり変わっちゃったな。


帰って来て松村にご挨拶するタロー。左はガッツ福島の遠藤さん。右の女性はボランティアに来てくれた大場久美子さん。

松村も帰って来たタローの異変をすぐに感じ、「こりゃあ、番犬にならねえな!」の一言。全然吠えなくなったタローを一瞬で見抜き、番犬としては諦めた松村だった。

しばらくすると福島の家を思い出したように走りだし、自分の子供を連れて何処かに行っちゃった放浪癖は治っていなかったので、あ~やっぱりタローだ!と納得した。

以前に僕のブログを見てくれていた動物愛護団体の方が、アキの子供とタローを知っていてその方に保護されて、松村の家に帰って来たことがある。

またひと騒動を起こしそうな雰囲気は残っていたから、いいんだか悪いんだか知らないがこれが新タローなんだと変な納得をした。(笑い)


牛に餌やりをしている時に、遊びに来た新タロー。右は大場久美子さん。

それでもタローの去勢を、動物愛護団体の方や動物を愛する人から「良かった」とか「嬉しい!」とか「よくやってくれた!」なんて言われると、タローには悪いけれど玉無し君になってくれてありがとうって、新タローに言わなくちゃならないなぁ~。

まっ、あちこち放浪している時にメス犬と出会いその都度交尾して帰ってきたら、知らないところで子供がたくさん生まれてその責任はどうするの?って言われたら何も返せないから、仕方がないかな?と思う。

犬の餌や猫の餌に、今では牛の餌や餌代を全国のみなさんからご支援頂いているので、動物愛護のみなさまの言葉に耳を傾けるようになった。これは、松村も遠藤さんもである。

こうしてみなさんからのご指導ご支援を受けて、前に進むがんばる福島とガッツ福島をこれからも応援して下さい。宜しくお願いいたします。今から、あの創生ワールドの柵が広がったって遠藤さんから電話があったから今から行ってきます。

明日のブログは遅い時間のアップになるかも知れませんけど、宜しくお願いいたします。頑張って行ってきます。

動物の命を繋ぐための募金にご協力おお願いいたします。
東邦銀行 安積支店 普通口座644994 名義 (がんばる福島)
郵貯現行 記号10270 番号10419771 名義 がんばる福島

東邦銀行 平支店 普通口座2445234 名義 特非(ガッツ福島)














コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子牛の新記録。

2012-06-04 06:50:00 | 日記
NO-164
あの劣悪な柵の環境で生れた子牛は、生まれてもう3週間くらいになる。この子は新記録を出し続けている。コメント欄にも名前を付けたら?とあったが、松村も遠藤さんも名前を付けた子牛たちが死んでいるので、付けたくないらしい。


この子である。メスの子牛でUKCの細さんの奥さんが、大場久美子さんと来た時にコメットって付けたらどう?と言ったが、二人はあまり良い返事をしなかった。

僕もコメットは賛成だが万が一にも何かがあったら嫌なので、今のところは松村たちと同じ考えでいた。先週、福島で何日目であったか?子牛がミルクを飲まなくなって、いつもの半分しか飲まず心配した。

母牛に青草を食べさせていたから栄養が摂れたのか?あのどぼどぼの柵から離して単独のビニールハウスで暮らせるようになって、ストレスがなくなってなのか?母牛のおっぱいからお乳が出ているのをみんなで確認した。

子牛が母牛からおっぱいをもらえるようになったから、いつもの半分しか飲まなかったことを素直に喜んだ。母牛も元の健康な体に戻ってきていると思うと本当に嬉しい。


懸命に母牛のおっぱいを飲む子牛。松村はもうミルクを作らなくてもいいかも?

まだ、とても痩せていてお腹が引っ込んでいる子牛だが、体が小さいから柵から抜け出して走りまわっている。とても元気なおてんばさんだ。もっともお母さん牛は今でも痩せていて、一時はお乳も出ていなかった状態だったから今回の事で本当に安心した。

コメットさん(女優の大場久美子さん)も、来た時にこの子を見て可愛いを連発。この大きさで一生いたなら僕にも飼えるよなぁ~。ほんとに可愛いよ。


あの大雨の日のコメットさん。大場久美子さんがTVドラマで主演した時の配役の名前がコメットさんだった。だから彼女は今でもコメットさんと呼ばれている。

多分、あの子牛はこのまま生きていけると思うので名前はコメットでいいと僕は思う。このところ子牛を見ていると母牛のマネをして、草を食んでみたり大人の牛のマネをする。ここまでになれば安心だ。


母牛もまだ痩せているのに、おっぱいを出せるまでになって本当に良かった。がんばれちびっこ!お母さんのおっぱいをたくさん飲んで、大きくなれよ!


身体が小さいからビニールハウスから出たり入ったりして、外の世界がまるで天国にいるようなしぐさで無邪気に走りまわっている。草むらが特に好きみたい。下のカーソルを左右に動かし写真の全体を見て下さいね。可愛い子牛ですよ。

強制避難区域の富岡町で、生れる命と死んで行く命を松村は見てきた。今までにあった嬉しい事も悲しい事もともに受け止めて、あの3.11からの時間を過ごしてきた。

被災者にとっても、もう1年3ヶ月なのか?まだ1年3ヶ月なのか?人によって全く違うものになるけど、今でも苦しんでいる。そんな中で大飯原発の再稼働が濃厚になってきたが、僕はフクシマの原発事故を体験した人間だから原発再稼働には反対だ。

放射能汚染さえなければ普通の暮らしが出来るのに…いつも本当にそう思う僕である。その放射能汚染の中で動物たちの命を救ってきた松村に、ガッツ福島の遠藤さんが加わり毎日二人で動物たちの世話をしている。

この先にあるものは一体なんだろうか?計り知れないし見当もつかない。全国のみなさん、福島の強制避難区域に残された動物たちの命を繋ぐためにご支援下さい。これからも、どうかよろしくお願いいたします。

募金の受付先
東邦銀行 安積支店 普通口座644994 名義 (がんばる福島)
郵貯現行 記号10270 番号10419771 名義 がんばる福島

東邦銀行 平支店 普通口座2445234 名義 特非(ガッツ福島)











コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダチョウの庭のリフォーム。

2012-06-03 08:10:05 | 日記
NO-163
福島に戻って一番先にした仕事は、ダチョウのいる庭のお手入れだった。天気が良く少し熱いくらいの日差しを浴びて、スコップを両手で握り松村と僕は玉のような汗を額にかき、ダチョウの庭の手入れをした。


ダチョウのあの堅い胸で外にある水道を壊して水びたしの土を見て下さい。この場所が好きなのか?この場所がどんなにぬかるんでもここに寝るダチョウに驚いていた僕です。

それでもこの日の朝いちばんの仕事が、松村のトラックに砂利をスコップで一台分入れる仕事。砂利って石だからスコップですくうのにも力がいる。この一回目で僕は汗でぼたぼたになった。

2回目はもっときつかった。玉砂利で石の粒がもっと大きくてスコップが入らない。デスクワーク出身には重労働。馬鹿にされたくないから気合を入れてやったさ。


砂利を入れた後に玉砂利を入れた。最後の行程で山砂を入れるのだが、玉砂利を均す松村。

3回目の山砂は天国だった。砂は砂利や玉砂利と違って、スコップの入りが良く気持ちよくすくえた。この頃は腕もパンパンで汗でびしょびしょだったけど、何とか貧弱なこのオヤジにも出来た。(笑い)


何だかいつもと違うぞ?なんて感じのダチョウたち。さらさらして気持ちがいいはずなんだけど。

ここは砂を入れないとダチョウの糞で、においも出ていたからこれで当分大丈夫だと思う。いつもやってあげないといけないって思いつつも、出来ないでいたのが出来て少し満足した僕だった。


最後の行程を終えてきれいになったダチョウの庭に満足なダチョウのこの姿。

この後、きれいな水を松村にもらったダチョウだったが、あの足で水のバケツを倒しまた水びたしになったのだが、砂利と玉砂利と山砂の効果で水はけがよく、びしゃびしゃにならなかった。

生き物はどんな生き物も手が掛る。餌だけあげてればいいってわけじゃないから、牛の事に追われていると他の事が出来ない事があり、注意したい。

山砂を入れただけで、においが消えて僕も気分が良かった。山砂を下の田んぼの牛の柵に入れて何とかならないか?って聞いたけど、松村にダメだ!って言われた。

色々説明してもらい納得。やっぱり田んぼにはもみ殻を使う事にした。日よけ雨よけの屋根を作ってあげるのと、もみ殻を入れてぬかるみを改善してあげるのを同時に並行してすすめなくちゃいけないから、また手伝いに行こうと思っている。

やらなきゃならない事ばかりが増えてきて、思いとおりに行かない事もありなかなか大変だけど、全国にみなさんに支援して頂きUKCさんのような団体様にもボランティアでお手伝いいただいているので、がんばります。

色々とやることがあって休んでいる暇がない。松村のNPOがんばる福島と遠藤さんのNPOガッツ福島の2団体で、出来ることを精いっぱいやり、目の前の事を一つづつ片づけて進んで行きたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。

残された動物のための募金にご協力をお願いします。

東邦銀行 安積支店 普通口座644994 名義 (がんばる福島)
郵貯現行 記号10270 番号10419771 名義 がんばる福島

東邦銀行 平支店 普通口座2445234 名義 特非(ガッツ福島)















コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

威力ある物。

2012-06-02 06:56:06 | 日記
NO-162
先週は1週間まるまる7日間福島で活動していました。この写真はある会社が管理している柵の5月27日の写真です。


これを見た遠藤さんは水をこの柵から出すことを一番に考えて、溝を作り傾斜をつけたりと奮闘した。

その数日後、遠藤さんはあるものをここに投入したが、これに凄い威力があった。。ガッツの遠藤さんと辻さんがトラックと重機を使ってあの会社の柵の中に入れたものは、ただのもみ殻。あの大雨が降った翌日、恐る恐る見に行った時に感動した!!!


上空を横に走る稲妻に、県北では雹が降って土砂降りを超える表現の雨。半端じゃなかったのに、水たまりになっていなくて牛が寝そべっているではないか?


写真でも分かるように、もみ殻が少し水を含んでいるのがお分かりだと思いますが、この時ばかりは嬉しくて遠藤さん、さすが!!!を連発した僕だった。遠藤さんも「ひどくなったら、またもみ殻を入れてあげるべ!」と。


辻さんはダンプに乗り、遠藤さんは重機を使いもみ殻を敷く。

もっとも、遠藤さんがこの元田んぼに傾斜をつけてくれたから雨水がたまらないようになったのだが、牛は餌の時間も忘れて横ばいになりリラックスしていた。


重機でならせないところを足でならしている方が辻さん。彼も休み返上でお手伝いしてくれている。辻さんありがとう!

今月に電柵でここを広げてあげる計画があり、こんな作業も毎日なくなると思うが松村の第一の柵と第二の柵にも、もみ殻が必要でその準備も怠ることなく進めて行きたい。もみ殻も買わないとならないなぁ~。


UKCさんと女優の大場久美子さんと餌やりした時も足元が少しだけ緩んできていて、上の田んぼは雨が降っても大丈夫なのだが、餌をやる下のこの場所は少しだけずぶずぶになってきた。


もみ殻を敷き終わったら早速、牛たちがぞろぞろとやって来て、横ばいになり出した。今では、餌やりの時間まで十数頭横になっている牛がいます。それでも、3日か4日もすると牛の体重でもみ殻が沈んで泥だらけになって行くので、週に2回は作業しなければならない。

本当に大変な仕事ばかりです。僕は今も少し筋肉痛で肩から背中にかけて少しだけ疲労が残っていて頭がボーっとしてます。

福島に行ったら肉体労働しかありませんので、UKCの代表の細さんが僕の事「デスクワークしか出来ない」と言ったので、ガッツ福島の遠藤さんにも言われるようになってしまった。(泣き)

UKCの細さんやガッツの遠藤さんにはいつも助けてもらっているので、今まではふざけて悪く書いていたが倍返しされるから書かない事にした。(笑い)

そんなところで、また明日福島での事を書いていきたいと思います。みなさんこれからも応援よろしくお願いいたします。全国と海外のみなさまに募金をして頂きまして感謝しております。これからもどうぞ宜しくお願いします。

僕たちの仲間の遠藤さんが立ち上げたNPO法人のガッツ福島の口座をこちらのブログに掲載することにしました。みなさん、遠藤さんの応援もあわせてお願いいたします。

残された動物のための募金にご協力をお願いします。

東邦銀行 安積支店 普通口座644994 名義 (がんばる福島)
郵貯現行 記号10270 番号10419771 名義 がんばる福島

東邦銀行 平支店 普通口座2445234 名義 特非(ガッツ福島)











コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポニーのヤマ。

2012-06-01 08:10:22 | 日記
NO-161
今日はみなさんに松村のポニーを紹介します。


この子が松村のポニーで名前はヤマ。おとなしくてとても可愛い。今年の写真と去年の写真。

ヤマは半谷さんからもらったポニーだが、牛小屋の牛と一緒にいたから牛たちの引っ越しの時に、牛とともに第一柵や第二柵に移動したと思っていた。

29日にも、女優の大場久美子さんとヤマに会いに行ってデジカメで撮って来た時の写真と去年のを紹介します。


口笛を吹いて呼び寄せて、一緒に歩く松村とヤマと去年撮った餌を食べるところのヤマ。

ヤマは松村にとても懐いていて、彼が口笛を吹くと走って彼の元へやってくる馬だ。しかし、第一柵や第二の柵に牛たちと移動させようとした時に、このヤマは松村に引かれて移動するのだが、半谷さんの家が見える範囲まではおとなしく付いてくる。

家が見えないところまで来るとプイッと振り向き、ときには少し暴れて家が見えるところまで走って帰ってしまうらしく、何度も試みた松村だがヤマはここに置いておこうと考えた。


足を止めたヤマをなでる松村と牛舎にいた先月の写真。

ヤマは自分のテリトリーから出ないそれだけ保守的な馬なのだ。この写真の場所から出ないポニー。以前は牛とともに放浪していたのに、今ではこの場所から離れない。

雨が降っている時は牛舎に戻って雨宿りをして、晴れるとこの田んぼに出て草を食べてのんびりと暮らしていた。僕もヤマの額を何度もなでた一人である。

町にみんなが帰れるように科学の進歩を期待するしかない。そうすればヤマも今みたいに一人ぼっちにはならないからだ。話は変わって昨日はガッツの遠藤さんが自分の仕事で来れず、遠藤さんのところのスタッフ辻さんと松村と会って帰って来た。

辻さんは牛の餌のとうもろこしを100体トラックに積んでやって来た。松村も今から水をやると言っていたが、毎日毎日牛の事に追われている。本当に待ったなしで病気にもなれない。


この柵の牛を見て試案する松村直登。

今日も餌やり水やりの作業をたった2~3人でやらねばならない。ボランティアの方がいるときには少し楽なのだが、全く余裕がなく日々の時間だけが流れて行く。

今、80頭を超える牛の世話を2人から3人で3か所の場所で面倒見ている。これで出産ラッシュが終わると100頭を超えるだろう。これがどれだけ大変か?僕も頭が痛い。全国のみなさんの応援を励みに頑張ります。

これからも残された動物のために、募金にご協力をお願い致します。

東邦銀行 安積支店 普通口座644994 名義 がんばる福島
郵貯現行 記号10270 番号10419771 名義 がんばる福島








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

YouTube