風の強い日は
部屋の中が風冷えでとても温度低くなります。
手指が大変冷たくなります
ファンヒーター頂いて夜眠る前にいつもつけます。
これがとてもあたたかい。
お布団が冷たくて
眠る前ヒヤヒヤするんですけど
H代さんに頂いた電気毛布で事前に温めて置くと
とても入眠楽です。
本当にありがたいです。
前に小倉のお友達のところにお泊りした時
彼女が熱いお湯を入れてた小型の湯たんぽがスグレモノで
そんなに高くないのよと。
しかも火傷しにくい材質で長時間もつ。
それをお布団の足元に置いておけば
何時間も持つので
電気毛布で冷たさ解除したらそれを入れておけばあたたかいかなぁと考えてます。
湯たんぽって昔からの知恵ですね。
子供の頃
朝に小さな炭をいこして七輪に入れて
その上に練炭を置くと、今度は練炭がいこる。
それを朝顔型の火鉢な移して
結構な時間それで暖を取れました。
天井の高い京都の町家ならではのおくどさんや火鉢。
隙間風もあるから一酸化炭素中毒もありません。
暖かかった。
夕方になると、家族の分のアンカを用意する。
朝顔型火鉢の火の中に今度は豆炭を家族分入れて火をおこします。
それをひとつずつアンカに入れます。
豆炭の形になっていて
そこにひとつずつ入れて半分になってる本体を閉めて金具で止めるんです。
それを厚手の布で作った袋の中に入れてぐるぐる巻きとめていく。
それだけではまだ低温火傷する危険もあるので
毛糸で編んだ袋の中に入れてモコモコにして。
夕食できた頃に親のお布団と、2階の自分たちの部屋のそれぞれの布団の中にそれを入れて行くんです。
眠る頃にはお布団はじんわりあたたかくて嬉しかったのを思い出します。
その当時は町家が並ぶ京都の地はとても寒くて
氷が張り
おくどさんもありました。
おくどさん(かまど)の上は大屋根までとても高くて
長ーい煤払い箒がどこの家にもありました。
奥の大屋根には天窓が2つあって
そこからお日様の光が差し込むんです。
光の道みたいなのが家の中にさしこんで
きれいだなあと見てました。
寒い日にはふと
そんな子供の頃の寒さがとてもあたたかかったのだなと思い出す。
冷たくても家族でみんなで過ごして
大掃除のことは衛生掃除って言って
町内みんなで畳まであげてしてたのも懐かしいです。
並びの町家の屋根はうまく連なっていて
雨が降ると雨水が順々にうまく流れてゆくんです。
黒い屋根瓦が光り
きれいでした。
それぞれに玄関上には鍾馗(しょうき)さんというお守りの神様がおられた。
実家の並びは次々町家は壊され
とうとう一軒に。
周りはマンションとなり囲まれ日当たりもよくなくなりました。
雨水はマンション等から跳ねて入り
うまく流れなくなります
京都の風景そのものでしたが時代と共に消えていきますね。
仕方ない。
町家は寒くて維持大変なんです。
文化的保存地区の町家は残りますがそれ以外の町家は段々と消えてゆきますね。
けれども思い出の中にはあの美しい屋根の連なりは
いつまでも原風景として残っています。
いつかそんな懐かしい思い出の京都の町家の風景をおるごーるにできたらなあと思うときがあります。
できるかなあ?
したいなあ。
町家の屋根の連なる向こうに
五山の送り火の大文字山や妙法の山、舟形、左大文字も移動したらよく見えました。
比叡山の方向から東山に連なり
そんな東の方向から昇る大きな美しい月を当たり前のように眺めていた自分は
何とも贅沢な京都を経験していたのだなあと
今にして想います。