HEY HEY MY MY

和・洋問わず音楽を聴いて、思ったこと、感じたことを時々、こそっと、書きます。

GRAND SLAM 『TWILIGHT'S LAST GLEAMING』

2005年10月08日 | ロック
 GRAND SLAM は、THIN LIZZY 解散後、リーダーであったフィル・リノット(B)がつくったユニット。彼の描いた予定図とは異なってしまい、元シン・リジーのギタリストのジョン・サイクスがホワイトスネイクに加入し成功を収める一方、このユニットはレーベル獲得することなく姿を消した。
 彼らの楽曲のいくつかは、後にリメイク又はカバーされ、いくつかの曲はヒットランキング入りを果たした。

 巡り合わせがあるのだろう。このユニット時、フィルはドラッグの問題を抱えて、艶やかな彼独特の語るようなボーカルは失われていた。また、当時のHM・HRのギターシーンは、「早弾き」ブームが吹き荒れていた。彼らの音楽に早弾きは合わないにもかかわらずそれを修正するすべを持たなかった。

 このアルバムは、ユニットのキーボード奏者マーク・スタンレーが個人的に保有していた音源による。長い沈黙の末、彼は「後に音源化された楽曲の作曲者」として訴訟を起こした。なぜなら、彼の名前は、後のカバー曲やリメイク、リマスタリングの作者として出てくることはなかったのだ。

 フィル・リノットの評価は、ヨーロッパ特にアイルランドで、今なお根強い。大英帝国への反逆者であり、吟遊詩人でもある。

Thin Lizzy(Grand Slam) - Dedication


 
 

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