お母さんの肩に頭を乗せてスヤスヤと娘さんが眠っている。 体もグッタリと預けている。 隣ではご主人が新聞を読んでいる。 此処が電車の中でなければ、リビングの長いすに寛ぐ家族の風景。
ご主人は頻繁に新聞を広げては畳む動作を繰り返している。 その度に奥さんの顔に新聞が当たり、流石に顔を顰めてご主人を見る奥さん。 ご主人はそんな事にも頓着せず、平気で新聞を読んでいる。
そんな目の前の風景をボンヤリと眺めている内に、下車駅が来て私は立ち上がる。
奥さんも立ち上がる。
うん? あれ? 眠っていた娘さんが、ビックリして目を覚ます。 ご主人は、奥さんから新聞を振り払われ憮然たる表情。
奥さんは一人で下車。 私も後ろから降りながら思う。
「家族じゃあ無かったんだ~ あの人、じっと我慢してたんだ・・・」 隣の居眠りに肩を貸し、顔の前にずっと新聞を広げられ、新聞で顔を叩かれても・・・・我慢してたんだ・・・・・
私の前をその女性が早足で歩いて行く。 今晩、この事を本当の家族に話すのだろうか?
「ブルーサファイア」 ルリマツリモドキとも言う。 ルリマツリとは花の付き方が違うと思うが・・・・夏にブルーの花は爽やか。
ご主人は頻繁に新聞を広げては畳む動作を繰り返している。 その度に奥さんの顔に新聞が当たり、流石に顔を顰めてご主人を見る奥さん。 ご主人はそんな事にも頓着せず、平気で新聞を読んでいる。
そんな目の前の風景をボンヤリと眺めている内に、下車駅が来て私は立ち上がる。
奥さんも立ち上がる。
うん? あれ? 眠っていた娘さんが、ビックリして目を覚ます。 ご主人は、奥さんから新聞を振り払われ憮然たる表情。
奥さんは一人で下車。 私も後ろから降りながら思う。
「家族じゃあ無かったんだ~ あの人、じっと我慢してたんだ・・・」 隣の居眠りに肩を貸し、顔の前にずっと新聞を広げられ、新聞で顔を叩かれても・・・・我慢してたんだ・・・・・
私の前をその女性が早足で歩いて行く。 今晩、この事を本当の家族に話すのだろうか?
「ブルーサファイア」 ルリマツリモドキとも言う。 ルリマツリとは花の付き方が違うと思うが・・・・夏にブルーの花は爽やか。