デジブック 『天滝の自然』

デジブック 『天滝の自然』



「天滝に行ってみる～」
そんな主人の気軽な口調で決まった今回のドライブ
私は、週末に行く　廃坑後ハイキング　に備えての足慣らしの心算
だから身支度も、きちんと整えての天滝行きだったけれど
一寸したハイキングの心算の主人は、どうやら死にそうだったらしい

　まず、滝の入り口で２人して絶句した
何処に道が有るの？　と私が聞くと
「あの、落ち葉を踏みしめたような細い道がそうだろう」
偉そうに応えた主人だったけれど、ショックだったのは主人の方だろう

　私は、トレッキングシューズ・長袖の速乾素材のTシャツ・トレッキング用ズボン・登山帽
一方主人は、半袖ポロシャツ・ジーパン・スニーカー

　それでも気を取り直して、入り口に置いてあったストックをお借りして登りはじめました
入口の橋に足を掛けると、ギューっと音がして腐った板が沈みます
恐々渡り終え、道とも言えない道を上ります

　途中から、降りて来る人に出会うようになりました
「こんにちわ～」と声を掛けあいながら、道を譲り合い
狭い山道を進みます
下から聞こえる沢の水音だけが道連れです

　主人はドンドン遅れてしまいます
写真を撮りながら待って、追いつけば一緒に登り続けました
やがて天滝が見えた時は、爽やかな風を受けて何だかホッとしてしまいました

　帰りには、天然温泉が売り物のスーパー銭湯に立ち寄り
汗を流し、露天風呂で空を眺め
安い野菜も買い込んで帰路を急ぎました




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