Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

風に立つライオン と 火打箱

2016-04-28 22:08:25 | ボランティア
 今日は先程まで、ボランティア仲間から頼まれた音訳の校正を遣っていました
さだまさし著 風に立つライオン です
380ページ程有り、なかなかしんどい作業です
やっと残り40ページ程に漕ぎつけました

 アフリカでの日本人医師の医療活動と、東日本大震災とを結ぶ物語です
医療活動中に消息を絶った医師が、曾て救った一つの命が成長して
やがて東日本大震災では、そのケニア人医師が東北で医療活動を行います
自分を心身ともに救ってくれた日本人医師の志を引き継ぎ
自分が貰ったものを医師の祖国の人々にお返しをします

 そして多くの人々の口から、消息を絶った医師の人柄が語られます
彼=日本人 というアフリカの人々の認識
彼が素晴らしい人柄だったから、アフリカの人々は日本人を素晴らしい民族だと思ってくれている
そんな人が、多寡が腕時計欲しさの兵士から目を付けられ
遺体さえ見つからぬまま、行方不明となります

 「風に立つライオン」の中でも語られますが
男性は殺され、少女は辱められ、男の子は少年兵に成る事を強制されます
麻薬を打たれ、銃を取らされ人を殺すことを強制されます
或いは、地雷原を歩かされ試金石にされるのです

 この本を読んで、もう一冊の本を思いだしました
サリーガードナーの「火打箱」です
作者は、アンデルセンの同名の本を土台にしていますが
イラク戦争などに参戦した人々からも、沢山の話を聞き
この本を書き上げたそうです

 そして「風に立つライオン」と同じく
男は殺され、女性は辱められ、少年たちは麻薬を使い兵士として育てる
一般人を殺す理由が、ほんの少しの食料で有ったり
その家の娘で有ったり、貴金属欲しさだったりします

 私にはそれが小説の世界の話なのか、それとも現実に起こった事なのかはしかとは解りません
あの未曾有の震災の最中、亡くなった人の貴金属を剥ぎ取る人が有ったと・・・・
又、避難所に配られる援助物資を私し、気に入らない人には分け与えないと言う蛮行が有ったと書かれています

 私は、阪神淡路大震災の経験者です
しかし、避難所には行かずに済みました
ご遺体から物を盗む人が有ったという噂も聞いた事が有りませんし
避難所で配られる物資を一個人が、采配したという事実も知りません

 呑気な私が知らないだけで、本当は有ったのでしょうか・・・・
「風に立つライオン」に書かれている事は事実なのでしょうか・・・・
「火打箱」もオドロオドロしく怖いお話でした