部屋の中から、縁側の山吹の木漏れ日を見ていると、なんだか幸せ。
施設に入る前は、ここがお父さんの部屋だったね。
いつも、顔を見に行くと、「久しいね。」とにこやかにほほえむ。
子供の頃は、無口な父と二人きりになるのが、なんだか気まずかった。
何を話せば良いのかわからなくて、部屋に二人だけになると、
用事がある振りをして、その場をそっと離れたっけ。
今はもっと無口になって、私が話しかけると、ただにこにこと頷くだけ。
今のお父さんって、生きたままの、仏様の様だ。
今のお父さんって、ひだまりの温かさだ。
お父さん、お父さんって、もっともっと話しかけてあげたい。
それから、手も握ってあげたい。
暫くだけでも、一緒にいられて良かった。
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