彼は、私の二つ年下。
「親友」と呼べるほどの間柄ではなかったかもしれない・・・
が、非一般的な価値観の一つの共有できる数少ない友人だった。
普段、舌の潤滑剤として酒を用いることが多い私。
当初、彼とも、シラフの状態では、うまくコミュニケーションをとることができなかった。
しかし、何度目かの話題が深いところで合致し、以降の付き合いにアルコールの力を借りる必要はなくなった。
彼は、酒も飲まず、タバコも吸わず。
もちろん、ギャンブルや女遊びもやらず。
根本的に私とは違うタイプの人間だったが、私は、自分の信条を表裏なく表すスタイルに共感を覚えていた。
彼が卒業した大学は、私ごときでは“背伸び”どころかハシゴを使っても届かないレベル。
勤務先は名の知れた大手企業。
ただ、私が勝手に羨ましがるだけで、彼が、それらを自慢することは一切なかった。
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「親友」と呼べるほどの間柄ではなかったかもしれない・・・
が、非一般的な価値観の一つの共有できる数少ない友人だった。
普段、舌の潤滑剤として酒を用いることが多い私。
当初、彼とも、シラフの状態では、うまくコミュニケーションをとることができなかった。
しかし、何度目かの話題が深いところで合致し、以降の付き合いにアルコールの力を借りる必要はなくなった。
彼は、酒も飲まず、タバコも吸わず。
もちろん、ギャンブルや女遊びもやらず。
根本的に私とは違うタイプの人間だったが、私は、自分の信条を表裏なく表すスタイルに共感を覚えていた。
彼が卒業した大学は、私ごときでは“背伸び”どころかハシゴを使っても届かないレベル。
勤務先は名の知れた大手企業。
ただ、私が勝手に羨ましがるだけで、彼が、それらを自慢することは一切なかった。
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