春。4月。
昨年より少し遅いが、東京には桜が咲き始めている。
青い空に薄桃色の花びらが眩しい。
今日、都内各所で新入生らしき子供達と正装した親達を見かけた。
桜と同じく、ピカピカの一年生も眩しく輝いている。
先に待っているのは幸せなことばかりではないだろうけど、子供たちには元気に正しく成長してもらいたい。
そして、短くも長い人生を、明るく歩いていってもらいたいと思う。
私が小学校にあがったのは、もう三十数年前のこと。
亡くなる直前の祖父が買ってくれた黒いランドセル、鉛筆を削ること、消しゴムのニオイ、何もかもが新鮮だった。
しかし、そられはとっくに過ぎ去った・・・遠い・遠い昔のこと。
「あの頃に戻れたら、人生をリセットできるのになぁ・・・」
そんな願望は歳を負うごとに増えるばかり・・・だけど、到底、かなえられるものではない。
「震災前に戻れたら・・・」
「夢であってほしい・・・」
子を亡くした親・・・
親を失った子供・・・
目の前で夫を流された妻・・・
妻を助けられなかった夫・・・
兄弟を、姉妹を、友人を、仲間を亡くした人々・・・
家を、財産を、仕事を失くした人々・・・
何十万・・・いや、それ以上の人々がそう思っていることだろう。
しかし、現実は、そんな人々の前に容赦なく立ちはだかっている。
続きはこちら
昨年より少し遅いが、東京には桜が咲き始めている。
青い空に薄桃色の花びらが眩しい。
今日、都内各所で新入生らしき子供達と正装した親達を見かけた。
桜と同じく、ピカピカの一年生も眩しく輝いている。
先に待っているのは幸せなことばかりではないだろうけど、子供たちには元気に正しく成長してもらいたい。
そして、短くも長い人生を、明るく歩いていってもらいたいと思う。
私が小学校にあがったのは、もう三十数年前のこと。
亡くなる直前の祖父が買ってくれた黒いランドセル、鉛筆を削ること、消しゴムのニオイ、何もかもが新鮮だった。
しかし、そられはとっくに過ぎ去った・・・遠い・遠い昔のこと。
「あの頃に戻れたら、人生をリセットできるのになぁ・・・」
そんな願望は歳を負うごとに増えるばかり・・・だけど、到底、かなえられるものではない。
「震災前に戻れたら・・・」
「夢であってほしい・・・」
子を亡くした親・・・
親を失った子供・・・
目の前で夫を流された妻・・・
妻を助けられなかった夫・・・
兄弟を、姉妹を、友人を、仲間を亡くした人々・・・
家を、財産を、仕事を失くした人々・・・
何十万・・・いや、それ以上の人々がそう思っていることだろう。
しかし、現実は、そんな人々の前に容赦なく立ちはだかっている。
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