tolgee'sブログ

中年おやじ達の自転車サークル「とるじぃーズ」

みんな元気に人生を折り返しましょう♪

★★ 安全第一!! ★★

白川郷への続き

2016-10-21 01:07:16 | tatsuのブログ

さて続きます。

 

悔しさと自分への怒りを抑えながら名古屋へと来た道を引き返します。

何キロ、何分くらい戻っただろうか、良くわからないけど目の前にガソリンスタンドが現れる。

 

スタンドだったらペンチやカッター位はあるだろうよ。

最後の希望を抱いて突入!

 

事務所覗くと店長らしき人と近所のおじさんが談笑してました。

田舎の商店なんかに良くある風景。

 

事情を説明すると快く道具を貸してくれた。

『カッターありますかね?』と聞くと『ナイフならあるよ』とww

ナwイwフ!!

無いよりましだろ、ビニールテープも貸してもらえた。

 

さてやってみるか。

フロントディレイラーに来てるコードをナイフでぶった切ってリアに繋げる。

繋げて動かなくてももう後悔はない、一度諦めた旅だ。

名古屋に戻る事になっても基本下りなんで大丈夫。

 

コード切る前にフロントをインナーに落とすのを忘れずに。

コードは直径2mm位でその中に細~いコードが2本。

これ剥くのか(;´Д`) 細くて良く見えない、老眼が進んでるなぁ・・・。

ここでおじさんが老眼鏡持ってきてくれた! 助かる、これは助かるわぁ。

 

ナイフで指を切りながら格闘する事30分。

なんとかコードの皮を剥いて繋げることに成功。

外していたバッテリーをもとに戻して恐る恐るチェックしてみる。

すると、『ウィンウィン』とリアが動いてくれた。

わぉ!やった!動いたよかあちゃん!!

これで旅を続けられるじゃないか。

 

戦闘能力80%まで回復!!

 

スタンドの店長とおじさんにお礼を言って冬用装備に着替え諦めた旅を再開させる。

時刻は4時40分。

一度は亡くなった旅だ、もう怖くない。

ここからスタートと思えばいいんだ、問題ない。

 

リスタートし暫く走ると綺麗なブルーアワー

湯の洞温泉をすぎて5:20

夜明けだ、眠かった体も目をさます。

前回はひるがの高原で迎えたんだけどこの日は随分と手前。

 

この先は長良川沿いを北上。

修理でロスタイムがあった分、前回見れなかった景色を見ることができたのでこれはこれで良かったかもしれない。

 

早朝6:30頃

郡上八幡を過ぎたあたり

 

朝の空気が気持ちよい。

 

9:45頃

駒ヶ滝 長良川最上流の滝とか書いてあったかな?

 

虹が。

 

9時50分頃 ひるがの分水嶺公園

時間が押してるので写真は無し。

ここは中央分水嶺があって水はここから太平洋と日本海に分かれて流れていくそうだ。

自転車で走っていてもここまで川は自分の後に流れていくのにここを通過した後は自分の前へと流れていく。

おもしろい。

 

ひるがの高原から100m程標高を下げると御母衣湖に到着

ここはとにかくでかい。

 

ダム湖なのだけれどこの湖底に以前は「飛騨の白川郷」と呼ばれた「岐阜県大野郡荘川村」というのどかな集落があったそうだ。

ダム湖建設により実に240戸の民家が湖底に沈んでしまったとの事。

そして水没することになる家の多くは白川郷と同様に合掌造りの建物であったそうです。

ん~なんとも。

 

群馬の八ッ場も吾妻渓谷を沈めてしまうんだもんな。

何とも。

 

御母衣湖を通過するのに約14km 40分ほど。

そしてもう少し標高を下げ名古屋から走る事180km 時刻は11:45

 

やったぞ!来てやった、白川郷!!

自転車では2度目。

トラブルあたけど何とか到着することが出来た。

ダンボーもホッと一安心。

寒い中よく頑張った!!

 

色々あったけどトラブルも旅の一部。

ピンチも意外と何とかなってしまう、それもロングライドの楽しみの一つ。

 

白川郷と言えばこのアングル。

 

ここから少し先へ行くとメイン通りへ。

もぅ人、人、人!!

お昼近いから仕方ないか。

上の方に見える展望台へ行ってみましょう。

 

 

 

 

最初の場所に戻ってみたり。

 

 

ぶらぶらしながら団子を食べ飛騨牛コロッケを食べ牛めしも食べサイダーを飲み・・・。

ウマウマ

 

それにしても外国の方が多いです。

声が大きいのでそんな風に感じてしまうのかな。

そんなに大きな声で怒鳴らなくてもきこえますから(・´з`・)

 

1時間以上滞在しただろうか、今回は金沢まで行かないといけないのでそろそろ出発。

金沢までは90km 日が暮れる前には到着できるだろう。

 

白川郷を抜けると飛越峡合掌ライン。

橋の名前忘れた、合掌大橋??じゃないな。

 

ここは川を渡る度に岐阜県と富山県が入れ替わる忙しい道。

そんな案内もありました。

 

 

ダムもで放水してた。

写真以上に迫力あって見ごたえあり。

名前は『成出ダム』

 

ずんずん進んで五箇山合掌の里。

少し降りて行かないといけないので写真だけ。

次回は寄るようにします。

 

五箇山過ぎると相倉合掌集落とその先のスキー場まで少しきつめの登り。

ここ、一番しんどかった。

距離は3kmくらいだけどキツイ。

ぐぬぬぬぬぬ・・・・・・

 

心の中で『終わらない坂はない』いつかは終わる、回し続ければいつかは終わるんだ。

呪文のように唱えてた。

 

中間くらいに『相倉合掌集落』

相倉は以前行った事あるのでここも通過。

時間もあまり無いのでごめんなさいね~。

入り口から数百メートル坂を登っていかないといけないってのもあった。

 

長い長い五箇山トンネル超えると城端という町までダウンヒル。

ここからは『刀利ダム』へ向けて最後の上り、踏ん張りどころ。

短めと思ったらしっかり10kmあったww

 

途中苦しくて何度も地面とクランクを見ながら我慢の展開。

下見て、前見て。苦しい時はこんな走り。

何度目かふと前を見るとそこには突然のお客さん、さんの登場~~~!!

体調1.5m~2m位、テレビとかで見るあの走り方で道路横断していった。

その距離ホントすぐそこでした。15m以内。

今回は本当にビビった。

あと10秒くらいずれていたら真横に出てきた、ぞっとする。

車も殆ど通らないので動けん。

どうするよ??

もうね、訳のわからない言葉を叫びながら走ってましたよ。

襲われたら洒落にならんしね。

民家かがある場所からほんの数キロだよ、怖い怖い。

やめて・・・。

 

刀利ダム到着 4:30

後は金沢市内まで下るだけ。

ご褒美区間だな。

湯涌温泉すぎて最後は市内走って5:50金沢駅にゴール。

近江市場も寄ってみたけどお店は全部閉まってた。

お寿司食べたかったんだけど。

 

日が暮れると急激に気温が下がってくる。

風がとても冷たい。

冬用の手袋してないと寒いくらい。

 

さぁ、この後どうするか考えないといけない。

本来は福井に入って東尋坊やら回ってみたかったんだけどトラブルもあって身も心もグッタリ。

宿は空いてるけど帰る選択肢も頭をよぎる。

自転車も半分壊れてる状態だし戻って翌日修理に持って行くか。

ブラブラ飯屋探しながら考える。

 

新幹線の空席を検索すると祭日ということもあって空席が無い。

本数が少ないから仕方ないかな。

1時間半後くらいのやつに何とか空席があった。

もいいや、帰ろう。

なんだか今回はあっけなく決まてしまった。

 

そんな訳で今回は福井入りはキャンセル。

20時頃の新幹線乗って帰ってきました。

 

翌日はゆっくり体を休めて『花暖』で焼肉ランチ。

何時ものように豪華で旨いっすよ店長!

 

その後自転車をショップ持ち込んで修理で入院。

早く治って帰ってきて欲しい。

 

と、こんな感じて予定外の日帰りライドとなってしまいました。

ここまで来て福井に入れなかったのは残念だったけどまたのお楽しみに取っておこう。

色々あったけどそれなりに楽しいライドではあった。

 

北陸、東北は時期的にそろそろ厳しくなってきそうですね。

次は来年かな~。

 

276km 19時間半のライドでした。

おわり。