週刊東洋経済2005.9.3号
東京大学の吉川 洋教授の記事より
司馬遷は老子の現状に満足せよという教えを、まったく現実性がないと渇破した。おいしいものを食べたい、おしゃれをしたいというのは古来人間の本性だ。
われわれの住む社会には実にさまざまなものがあるが、それは皆、人々が欲しているものだ。人々の欲望を抑えることなどできない。
これを踏まえて司馬遷は説く。
①最良の政策は民意に従うこと。
②民を利益で誘導すること。
③民に説教すること。
これらの下が、
統制経済
最悪は、
民と経済的に張り合うこと。
さらに続けて言う。
農業、工業、商業、いずれも政府の規制・統制によって発展するもの
ではない。
人々がそれぞれ能力に応じて力を発揮し、浴するものを得るのである。
価格が低ければやがて上がるし、高ければやがて下がる。
このように経済は水が低い所へ流れていくように日夜休むことがない。
これは自然の節理にほかならない。
なるほどである。氏が言うように、司馬遷は「東洋のアダム・スミス」と
いうのも頷ける。
東京大学の吉川 洋教授の記事より
司馬遷は老子の現状に満足せよという教えを、まったく現実性がないと渇破した。おいしいものを食べたい、おしゃれをしたいというのは古来人間の本性だ。
われわれの住む社会には実にさまざまなものがあるが、それは皆、人々が欲しているものだ。人々の欲望を抑えることなどできない。
これを踏まえて司馬遷は説く。
①最良の政策は民意に従うこと。
②民を利益で誘導すること。
③民に説教すること。
これらの下が、
統制経済
最悪は、
民と経済的に張り合うこと。
さらに続けて言う。
農業、工業、商業、いずれも政府の規制・統制によって発展するもの
ではない。
人々がそれぞれ能力に応じて力を発揮し、浴するものを得るのである。
価格が低ければやがて上がるし、高ければやがて下がる。
このように経済は水が低い所へ流れていくように日夜休むことがない。
これは自然の節理にほかならない。
なるほどである。氏が言うように、司馬遷は「東洋のアダム・スミス」と
いうのも頷ける。