走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

松山市のまちづくりについて

2005年10月27日 23時19分53秒 | その他
松山市では、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」を題材としたまちづくりを行っています。
 でも、決して小説のような軍国主義的な思想を持ち込もうとしているのではなく、その小説のテーマをまちづくりの理念にしたかっただけなのです。
そのテーマとは、坂の上に広がる青い青い空に浮かんだ雲を目指す必要性を市民一人ひとりに訴えかけたかっただけなのです。
その雲とは、まさに「夢」であり、「目標」なのです。
 そして、なぜそのことを訴えたかったのか。
それは、このまちの人たちは誰かに後押しされなけれど進めない人ばかりだからです。
 また、この「坂の上の雲」の直前に、同氏は「峠」という小説を書いています。
「峠」を読むと「坂の上の雲」を同氏が書きたかった理由が見えてきます。
その一説を紹介します。
 「志は塩のように溶けやすい。男子の生涯の苦渋というものは
  その志の高さをいかに守りぬくかというところあり、それを
  守り抜く工夫は格別のものではなく、日常茶飯事の自己規律
  にあるという。
  ものの言い方、人との付き合い方、息の吸い方、息の吐き方、
  酒の飲み方、遊び方、ふざけ方、すべてがその志を守るが為
  の工夫によって貫かれておらねばならぬ。」
  というのが継之助の考え方であった。
 
 このことからも、人は、まず夢をもち、志というエネルギーで突き進むことが重要である。