走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

親父に言われたこと

2005年10月18日 01時04分58秒 | その他
 10月18日は死んだ親父の誕生日である。
 なぜこんなことを覚えているかというと、実はお袋が20日が誕生日で19日にいつもあわせて誕生祝い(祝いといっても赤飯やいつもよりご馳走が出るくらい)をしていたからである。
 親父とは今まで生きてきた人生の内、17年間しか付き合わなかったから、約三分の一程度の付き合いしかない。
しかも、物心付いてからということになると、本当に短い期間である。
 大正生まれの親父は、古いタイプの人間で、絶対に人前で涙を流さず、弱音を吐かず、文句を言わない人であった。
また、付き合いが短かったせいか、多くのことを教えてもらえなかった反面、言われたことをよく覚えている。
 中学生のときに、親父の前で友人の悪口を言っていると、口の重い親父の口がめずらしく開いた。
 「お前、手のひらを見てみろ。」
 「なんだよ、いきなり。」と言って親父に従った。
 「手の甲が見えるか。」
 「なに言ってんだよ、手のひらを見ろと言っただろう。手の甲が見えるわけなかろうが。」
 「そうだろう、人には手のひらと甲のように、いいところと悪いところがある。
  悪いところばかり見てると、その人のいいところが見えなくなる。お前は、
  悪いところを一つ見たら、いいところを二つ見るようにしろ。それが、人と
  うまく付き合うコツだ。」
 最近、この教えを忘れていたような気がする。
 皆さんはどうですか?