走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

もったいない図書館

2008年01月17日 02時03分38秒 | その他
☆☆★ 後がない行政改革

 日曜、朝のテレビ番組を見ていて、福島県の矢祭町の話が紹介されていました。
 同町は、合併をしないことを取り決めた以降、厳しい財政状況に追い込まれました。
前町長は町民に対して、本音で向かい合い、町民の心を揺さぶりました。
そして、自然発生的に町民から自分たちでできることは自分たちでやるんだという住民自治の最終形の様なまちづくりを実現しました。
住民がサポーターからプレーヤーになった瞬間です。

 私たちは、地域の最前線にいて、まだまだこのような経験をしたことがありません。
しかし、これに近い活動をしてくれる地域はあります。
私たちが、公民館を通して住民の皆さんに無理なお願いをする。
場合によっては嫌々される方がおられるのも事実です。
でも、ほとんどの方が地域のためになるならと高邁な精神で活動に参加していただいております。
私たち職員はこれに甘えてはいけないと思っています。
でも、時には甘えていいのかなと思い出しました。
それには、何よりも心が通じ合わなければなりません。
日頃からの付き合いが大切です。
公民館主事の中には休みの日も気になって出てくる者がたくさんいます。
そうした者のほとんどが、ひたすら地域のためや地域の人のために汗をかいてくれています。


☆★★ 30万部の蔵書

 同町では本を買うお金がないのに図書館をつくろうと考えました。
 そして、人の善意により開館時には30万冊の蔵書を集められ、スタートをされておられます。
本当に凄いことだと思います。
町民に本を読んでいただきたいという、本当にシンプルなところにだけ拘ったからできたことでしょう。
 そして、いま、町外からたくさんのお客さんが同町を訪れていると言うことです。
こんな経済効果をあげる手法を私は知りません。何しろ元手があまりかかっていないでしょうから。
 そして私なら、その図書館前でみやげ物屋さんをするでしょう。

 
☆★★ 公民館の図書室

 あまり認知されていませんが、公民館には図書室(一部ないところもありますのでご注意下さい。)があります。
 そして、公民館活動の組織の中には、図書部を設けている公民館が多くあります。
写真は、生石公民館の図書室の光景ですが、子どもたちが驚くくらいくつろぎながら本を見ています。

 こういった環境を作っていただいたのは、すべてボランティア力です。
とにかく、本を好きになってもらう。
ボランティアの方々の思いが本の管理からも読み取れます。
幼児向けの本は、低い位置に並べられており、目線にあったところで取り易い位置に本を置いてあります。
なるほどと、いつも新たな発見があります。
インデックスもわかりやすく作ってあります。
子どもたちがお目当ての本を探せるようジャンル別にカラーシールを本の背に貼ってあったりと、本当に工夫がなされています。

 このように、公民館の図書室は本が好きなボランティア力がなければ成り立ちません。