★★★ 父親の存在
先に紹介した映画「結婚しようよ」の中の台詞に「昔、父親という存在は壁でした。それは、高くて超えれそうもない壁でした。その見えない壁に向かって乗り越えるために必死でがんばったような気がします。」というのがありました。
私は、今年、父が死んだ同じ年に並ぼうとしています。
実は、私もいつも届かぬ親父という壁に向かってがんばっているような気がします。
いつになったら、抜けるのだろうかと。
ある時から、諦めともつかぬ答を自分なりに出してしまいました。
「追い抜けんでも、追いつこう。なら近づけるためにがんばれる。」と。
父は、学歴がないことをハンディキャップに思ってた感があります。
私が小学校の時、始めてローマ字を習い、家で練習をしていたら、その傍らで父もローマ字を書いていました。
「奉さん、教えてや。」
私はびっくりしました。
父は何でもできる人だと、その時までそう思っていたからです。
私は子どもでしたから、自慢げに父にローマ字を教えたものです。
後で気づいたのですが、父の仕事は外国から木材を輸入し、製材所に卸すという仕事の現場でしたから、木材にも書類にもアルファベットだらけだったのです。
ちょうどその会社に転職した頃でしたから、かなり困っていたんだろうと思います。
父がその現場で事故死した後、遺品の手帳を繰ってみると、小学校時代の私が書いたローマ字を書いた紙が出てきました。
父は、家族に対し自分の仕事がどれだけ危険で大変なのか、一度も感じさせたことがありません。
そして、勉強をすることに関してはお金を惜しまない人でした。(決して裕福ではなかったのに)
「人は、頭に入れたら盗まれんのやから、どんどん頭に詰め込んでいき。」
勉強したくともできなかった父の重みのある言葉です。
先に紹介した映画「結婚しようよ」の中の台詞に「昔、父親という存在は壁でした。それは、高くて超えれそうもない壁でした。その見えない壁に向かって乗り越えるために必死でがんばったような気がします。」というのがありました。
私は、今年、父が死んだ同じ年に並ぼうとしています。
実は、私もいつも届かぬ親父という壁に向かってがんばっているような気がします。
いつになったら、抜けるのだろうかと。
ある時から、諦めともつかぬ答を自分なりに出してしまいました。
「追い抜けんでも、追いつこう。なら近づけるためにがんばれる。」と。
父は、学歴がないことをハンディキャップに思ってた感があります。
私が小学校の時、始めてローマ字を習い、家で練習をしていたら、その傍らで父もローマ字を書いていました。
「奉さん、教えてや。」
私はびっくりしました。
父は何でもできる人だと、その時までそう思っていたからです。
私は子どもでしたから、自慢げに父にローマ字を教えたものです。
後で気づいたのですが、父の仕事は外国から木材を輸入し、製材所に卸すという仕事の現場でしたから、木材にも書類にもアルファベットだらけだったのです。
ちょうどその会社に転職した頃でしたから、かなり困っていたんだろうと思います。
父がその現場で事故死した後、遺品の手帳を繰ってみると、小学校時代の私が書いたローマ字を書いた紙が出てきました。
父は、家族に対し自分の仕事がどれだけ危険で大変なのか、一度も感じさせたことがありません。
そして、勉強をすることに関してはお金を惜しまない人でした。(決して裕福ではなかったのに)
「人は、頭に入れたら盗まれんのやから、どんどん頭に詰め込んでいき。」
勉強したくともできなかった父の重みのある言葉です。