走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

新たな仕組みづくり

2008年10月17日 22時27分02秒 | その他
 評価されるということ

 本市では、多面的な人事評価システムが既に導入されているのですが、公民館主事の場合は職員一人の職場であるということと、上司が平素そばにいないために客観的評価ができにくいという現実があります。

 また、人物評価のところでプラスの面を評価するためには、目の届く範囲が理想だと、この職場に来て痛切に思います。
 自分の評価が本当に正しいのか、迷ったり後悔することがあります。

 そこで、公民館主事としてどのような能力を必要とするのかを明確にしたなかで、その能力がどの程度かね備わっているのかチェックできるシートを設計してみました。
 そして、そのチェックをブロックリーダーに委ねました。
 ブロックリーダーはかなり戸惑ったようです。

 本課には、41名の公民館主事がいます。
 職責、年齢、経験など一切関係なく、地域の規模の大小のちがいはあるにしても仕事内容は横並びです。
ブロックリーダーも同じ仕事をしながら、リーダーとしての仕事がプラスされています。
そういう意味では、ブロックリーダーの仕事は負担が多くなっています。
 そこへ、ブロック内の部下たちの評価の負担が増えるわけです。
 評価される側もする側もいやだと思うのです。

 このことで現場に波紋がおきています。
 現場からはかなりのブーイングのようです。

 でも、あえて断行をしました。
 私たちの職場は、地域住民と接する最前線です。
 しかし、組織全体としてその大変さを認められているかというと、それほど高い評価ではありません。
 そのことに反発し、不満を言う部下が多くいるのも確かです。
 では、自らどのように精進しているかを合理的に説明できる者は皆無です。

 私が今の職に就いた最初の年のヒアリングの時に投げかけた質問は、「君の夢は何ですか?」でした。
 このことに明確に答えられた職員は一人でした。

 これと同じように、自分のセールスポイントは何かと問いかけたとするならば、明確に答えられる職員はやはり皆無のような気がします。

 私は、私の部下たちに明確に「私はこういう能力を有しており、特にこういうところが秀でている。」と誰に聞かれても応えて欲しいのです。

 人や、組織を変えるためには、まず自分が変わることです。
 そして、どう変わるか、どう変わったかが明確に言える部下になってほしいと願っています。

 また、その能力については、次のとおりです。

 ①前に歩みだす力(一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力)
 ②考え抜く力(疑問を持ち、考え抜く力)
 ③チームで働く力(多様な人々とともに、目標に向けて協力する力)

 リーダーがどのように評価するか、その手法などについてはフリーハンドにしています。
 この手法が、馴染むものかどうかは単年度では難しいと思いますが、このように制度化していくことで、公民館主事としてのあるべき姿や姿勢が理解できるのではないかと期待しています。

 またまた、自己中心的な理想主義の課長のわがままです。