走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

活字離れ

2008年10月20日 00時05分55秒 | その他
 読み書き、算盤

 昨夜、TBS系の「情熱大陸」で、ブックディレクター 幅允孝(はば よしたか)さんが取り上げられていました。
 幅さんの仕事は特定のテーマに沿った本を選び、本棚に並べること。
 驚きました。
 本棚の整理といえば、ジャンル別(例えば、ビジネス、小説など)くらいしか思いつきませんでした。
 それをテーマをもって本を選び、本棚に並べる。
 しかも、それがビジネスになる???
 本当に驚きです。

 しかし、この本を選び、本棚に並べる仕事の依頼がひっきりなしなのです。
 そして、幅さんは着実に実績を積み重ね、数々の話題の店を手がけてきています。
その人気の秘密は本の選び方と並べ方のユニークさでしょう。
例えば彼が手がけた本棚には、カール・マルクスの「資本論」と安野モヨコの「働きマン」が隣同士に並んでいたりします。
また、彼の中では哲学書と漫画の間に垣根はありません。
 本が売れないと言われる時代、彼の願いは一人でも多くの人が本を手に取りその魅力を再発見してほしいということでしょう。

 そして、そんな彼に広島の結婚式場のロビーに置く本を選んで欲しいという依頼が舞い込みました。
彼が提案した本はちょっと意外なものでした。
 新刊だけでなく、古本もあれば、コミックもあります。
 キーワード「結婚」にあわせ、名言集を拾い出します。
 それによって、本を分類し、本棚におしゃれに並べる。
 もうそこは、結婚式場というよりは立派な図書館です。

 また、公民館には小さな図書館があります。
 活字離れだから利用者が少ないといいます。
 でも、幅さんのようにテーマをもって並び替えることも大事だという反省をさせられました。

 そして、子どもたちの学力が低下していると言われている現状の中で、本が持つ魅力、その素晴らしさを知るためには、まず読み書きの能力が大切です。
 最近よく思うことは、日本の歴史の中で読み書き・算盤をしっかりと教えていた江戸時代が最も経済環境と教育が一体的にかみ合っていた社会のような気がします。
 そこで、私たちはアフタースクール授業を活用し、算数と漢字の書き取りをまず充実しようと思います。