走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

ニーズて?(その②)

2009年09月05日 08時40分24秒 | つぶやき
 「ニーズて?」第二弾。

 昨日ある会議に出席していて、「ニーズ」の見方について気になることが二つありましたので紹介します。

 一つ目は、今、確かに需要があり、当面は増加傾向にあるという事例です。
そして、それを当面回避するために、早急に対応しなければならないという担当者の思いが重なり、それが「ニーズ」ですと断定していました。

 「いいのかなあ」と思いました。
 頭の中で、この課題を時間軸にのせ、ずっと向こうの方まで伸ばしてみました。
担当者は、需要をプラスのベクトルにしか向けていないことに気づきます。
「マイナスになることはないのか?」シュミレーションをしてみました。
「可能性はある」という答えがよぎりました。

 過去に定員管理を担当していた時に、国が「エンゼェルプラン」なるものを打ち出し、保育士の大量採用を地方自治体に求めました。
恐らく、どの自治体も大量に保育士さんを採用したと思います。
松山市はというと、現場に迷惑をおかけしたのですが、臨時保育士で対応していただきました。
そして、国のその施策は5年も持ちませんでした。
少子化が予想以上に進展したからです。
その言葉にのって大量に保育士さんを採用した自治体は悲惨な結果になっていると思います。

人ひとり雇用すると、約40年間雇用しなければなりません。
(雇用するというのは、その期間、責任を持つということです)
つまり、40年間その分の仕事量があるかというと私はないと判断しました。
役所は倒産しない(もう神話になっていますが)という前提の中で40年くらいは仕事が続くと思っていますが、社会環境は急激に変化しており、どのような需要が増えようと40年間続くものはないということです。

 こういうことを基本におきながら2つ目の話です。
 アンケート調査にもとづく「ニーズ」分析です。
これも危ういと思いました。
 アンケートをするという行為は、しないよりはした方がいいと私も思います。
でも、それをあまりにも信頼しすぎてはいけないということです。
念頭に入れなければならないのは、調査される側はアンケート慣れしてきているということです。
つまり信憑性が著しく低下し始めているということです。

 大事なことは、アンケートに基づき仮説を一つでも多く打ち立てるということです。
そして、その仮設を一つづつ検証し、つぶしていくということです。
このことがぽっかりと抜けているために、まったくちがった方向に行ってしまうということがあります。
 そして、検証した中から導き出した目標にベクトルの先を向けるということです。

 しかし、一度定めたから変えないというのも危険です。
なぜなら社会経済情勢は常に変化し続けているということです。
ぶれないようにするというのは、目標自体を変えなければならないときは、ゼロに戻るべきですが、そうでないならば目標到達点までの時間を軌道修正するということだと思うのです。

 簡単に使っている「ニーズ」の奥深さ、改めて考えてみましょう。

ニーズて?(その①)

2009年09月04日 22時14分10秒 | つぶやき
 私たちの業界人は、「住民ニーズ」という言葉をよく使います。
 では、「ニーズとは何ですか?」と聞かれると戸惑ってしまうと思うのです。

 私が考えるに、「ニーズ」とは「対象者(ターゲット)が本質的に求めるモノまたはサービス」だと思うのです。
「なーんだそんなことか」と思われるかもしれませんが、このことを本当に理解しているのでしょうか。
ニーズを理解する上で「本質的に求める」というのが大事な要素なのです。

 やっかいなのは机上だけで考えていると、自己の思い込みをいつの間にか「住民のニーズ」と思い始め、いつしかそう思い込むようになるということです。
そうならないようにするためには、まず現場に出向き住民の生の声を収集するというのが近道だと思うのです。
これを怠ると手痛いしっぺ返しがあります。

 そして、その時の注意点は、必ず複数集めるということです。
できるだけ多くの人から聞くということです。
そして、その中から最大公約数を集めるということからはじめましょう。
 それから、少数意見の中にも、新たな知恵や発想がないかもみつけだすようにしましょう。
このことについては、私は「キーワード」で見つけ出そうとしています。
「感じる単語」を探し出すのです。
これはかなり有効で、後々、事業につなげていく時に「キャッチコピー」になります。
例えば、ある人が
「人材を養成するために研修をして、免許状を出そうと思うのです。そう、免許皆伝みたいなものですかね」
これを受け、
「免許皆伝・人材養成セミナー」なんて具合です。

はっきりいってパクリです。
でも、これだけで内容がイメージできるでしょう。
「傾聴力」こそ、ニーズの前提です。

新たな地域社会システムの構築

2009年09月02日 22時15分06秒 | つぶやき
 今日、障害福祉課の職員と衣料リサイクルによるCO2削減のためのNPOの代表の方、そして障がい者作業所の代表の方が来られ、チャレンジドの就労の機会の創出・拡大と環境保全のための地域社会システムを構築したい旨のお話に来られた。

 そのためには、いきなりではなくパイロット事業をやりたく、ぜひ公民館に協力をお願いしたいと言われた。

 とてもうれしかった。

 地域における公民館の有り様や意義を認めてくれている。
 地域の最前線でがんばる者たちにとっては、最大限の賛辞である。

 でも、仕事は増えることになる。
 また、部下たちに怒られるかもしれない。

 しかし、世のため、人のために成ることなら協力したい。
 まだ、部下たちに切り出していない。
 また、松山市公民館連絡協議会の幹部にも相談していない。

 わあ~!!
 クリアしなければならない壁がいっぱいあるぞ!!
 でも、乗り越えていかなければ形にならない。

 何よりも、既に市民を巻き込み苦労している障害福祉課の若い職員のためにも、踏ん張るぞ!!

いろいろあるなあ~

2009年09月01日 20時54分32秒 | つぶやき
 最近、ドタバタすることが多い。
 計画的にスケジュールを組んで行動すればいいのだが、予約が入ったときにすぐにスケジュールに入力すればいいのだが、つい入れ忘れ、後で困ることが起こる。
すべて自分のせいである。

 自分のスケジュールはオープンにしていて、部下たちに勝手にスケジュールを入れるようにしてもらっている。
にもかかわらず、ダブルブッキングをしてしまう。
リアルなスケジュールを管理できていないせいでもある。
以前は電子手帳などのハイテクも試してみた。
でもいずれも「帯に短し、襷(たすき)に長し」であった。

 今は、その日の朝、スケジュールを向こう3ヶ月間分打ち出す習慣づけをしようとしているのだが、忙しい朝はつい忘れてしまう。
そして、人と打合せしていて、日程調整をするときに最新でないことに気づく。
トホホ・・・
イメージとしては、何かあったような気がするのだが、思い出せない。

 ルーズな性格からきた天罰である。

 でもよくよく考えたら、こんな過密なスケジュールを組む自分が根本的に悪いと反省するが直らない!!

 それでも、今日もがんばります。