父ちゃんが通っている
整形外科には、老人向けの
リハビリ施設のような部屋が
ありまして、待合室にいると、
何やら楽し気な声や音楽が流れて
きたりします。
昨日は、看護婦さんの声で、
「いーぬ」って聞こえて来ると、
タンタン♪て、手拍子が鳴って、
おじいちゃんの声で
「わんわん」。
そいでまたタンタン♪
別のおじいちゃんが、
「やーぎ」
タンタン♪
「めえめえ」
ってな感じで、テンポよく進める
ゲームみたいなのをやってました。
待合室からだと中の様子は
見えないんですけど、なんだか
おとしよりの幼稚園みたいで、
とっても楽し気です。
父ちゃん実は、
看護婦さんとか介護士さんの
老人をあやすようなしゃべり方が
あんまり好きじゃなかったんですよ。
父ちゃんが老人になったとき、
若い看護婦さんに
「はあいおじいちゃん、
よーくもぐもぐしてねぇ」
みたいなこと言われたら
「ふじゃけんなバカ娘!!」
つって、食ったもん吐き出してやるぞ、
くらいに思ってたんですけど、
なんかもう そーゆーコトは、
どーでもよくなってきちゃって、
おとしより幼稚園に通う日が
ちょっと楽しみにさえなって来ました。
カバンに名前書いて用意しとこうかなぁ、
とか思っていると、
タンタン♪
「みみず」って聞こえたんですよ。
そいで、タンタン♪
「ズンドコ」
(え?みみずの鳴き声ズンドコ?)
タンタン♪
「ごりら」
タンタン♪
「ラッパ」
タンタン♪
「パーマ」
ああ、そーゆーコトですか。
いつの間にか、しりとりゲームに
なってたんですね。
父ちゃんは、先生のゆーこと聞いてない
困った園児になりそうです。