トーネードの無職生活

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渡洋爆撃80周年とのこと

2017-07-02 09:51:17 | 日記
 日中戦争の初期に日本海軍の陸攻部隊が日本本土から台風をついて中国を爆撃した渡洋爆撃は壮挙として有名です。当時の九六式陸攻は戦闘機の護衛はいらないといわれるほどの最新鋭の優秀機と言われていました。実際には中国空軍の迎撃をうけて大変な被害を出したのですが、我が国ではそれについては報道されず、とにかく渡洋爆撃の壮挙だけが報道されました。

 日本海軍の中にも実際戦闘機無用論まであったのですが、渡洋爆撃での被害をうけてやはり護衛の戦闘機は必要ということになり、将来的にはそのために長大な航続力を持つ零戦の開発につながったといえます。

 冷静に考えてみますと、いかに爆撃機のスピードが速いといっても爆弾を積んだ状態で戦闘機を振り切れるほどのスピードなのかどうか、当時の日本海軍の戦闘機は旧式化していたのでそれと比べてスピードが優位といっても、他国の新鋭戦闘機が同程度のスピードであるとは限らないと、後知恵とはいえ思うわけです。

 ということからも戦闘機無用論はおかしかったのではないかなと感じるところです。しかし、日本本土から海を渡り中国を台風が近づく中爆撃したということは、陸攻隊の錬度の高さを示すものであり、他国ではまだそれだけの能力を持つ爆撃機隊をもつ国はなかったのではないかと思います。その点で日本海軍の陸攻隊を誇ってもよいように思います。