深谷公園は,私が所属する鈴鹿西ロータリークラブが,昨年からグリーンプロジェクトと銘打ち,整備・植栽を行っている鈴鹿市にある公園です.
2006年10月26日にはグリーンフェスティバルを開催し,多くの植樹・植栽を行いました.
さて,どれくらいこの公園が使われているのか,見に行きました.
さすがに平日で,しかも炎天下だったせいか,誰も外にいません.
そんなものなのでしょうか.利用度の低さが少し残念でした.
グリーンフェスティバルの時は私は広報担当で,記録撮影に時間をとられて,あまり貢献できませんでしたが,私たちが植えたことになっているサトザクラはどうなっているでしょうか?
見ると,木の周りは雑草でいっぱいでした.
あまりにもひどいので,目立つ草や,もうすぐ種を飛ばしそうな雑草を,時間をかけて抜きました.
しかし,あまりの多さに切りがない...
坂を下りて,植栽をしたところを見に行きました.
ヤマツツジは瀕死状態でした.なかなかよろしくない状態です.
この春にみんなで除草したところも,今では激しく雑草が生えています.
ただ私が気合いを入れて根こそぎセイタカアワダチソウを抜いていたところは,他の場所と比べてかなりセイタカアワダチソウが少なかったでした.
それだけはちょっとうれしいですが,種を飛ばされる前にまたみんなで除草したいところです.
公園内では水がわいているところがあるので,小川があります.
小川には無数のメダカが泳いでいました.
そしてどういうわけか,ヒルを全然見ませんでした.
深谷公園は,不幸な歴史があり,この場所は鈴鹿市の最終処分場として高度成長期にめちゃくちゃされたところです.
まだ20年前までは埋めた産業廃棄物が地中で化学反応を起こし燃え続けたので,地面にガス抜き用の煙突をさして,煙を逃がしていたそうです.
今でもその影響を,湧き出た水に混ざる油から察することができます.
小川はありますが,水が流れるところは全面ラバーシートで覆ってあり,その上を水が流れ,形を整えたところでビオトープがあります.
池の中心に作ってある小島も真っ黒いゴムをかぶっているので,少し異様です.
小川の水量はそう多くはないので,ラバーシートにテンションがかかっている箇所では水がすぐには流れず水たまりを作ります.
その水たまりが決壊すると,小さな鉄砲水が下流の水たまりを襲います.
傾斜がなだらかなところでは,鉄砲水を受けた大きな水たまりが,生き物のようにずるずると下流に歩き出します.
その歩みは徐々に加速し,そして大きな鉄砲水となって池を襲います.
その瞬間はなかなか迫力があって,個人的には面白いです.
昔,テレビで観た「妖怪人間ベム」のオープニングに似た雰囲気があります.
鈴鹿市が草刈りを先日やってくれたのか,水辺まで近づけましたし,山と遊歩道の間もきれいにしてくれてありました.
本当にありがたいことです.
でも,まだまだ女性ひとりでは来れる雰囲気ではないですね.
深谷公園の整備はまだまだ続きますし,手入れも継続的に必要になります.
多くの人が集い,なんとなく草を抜いて,そして自然に触れつつ過去の歴史を知る.
そうなれば幸いです.
人間の愚かさ,無力さ,自然の強さと弱さ.
未来に進む人間が,これらを知ることは重要なことであることは,間違いないでしょう.
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