ちょっと前まで不動産バブルだった米国が,業界の引き締めと共にサブプライム問題が世界経済への影響を懸念されるほどに表面化してきた.
日本の経済学者は日本への影響は少ないだろうとの安易な予測しか出していないが,
「風吹けばおけ屋が儲かる」と言うけど,結構つながりは遠いものだよ.
と言われているに過ぎないように感じている.
そして現在の世界の経済は,実に密である.
うちみたいな小さな会社だって,アメリカの会社と取引があるんだ.
他社だったら,もっとだろう.
週刊ダイヤモンド 2007/9/15号を購入した.
サブプライム問題が私にはわかりやすく書いてある.
私の経験から考えると,サブプライム問題は日本の風土では起こりにくいものだろう.
日本人のローンやリースの時の慎重さからだけでなく,営業マンへの説明責任の重視した会社側の教育の質の高さが,私にそう思わせる.
時に丁寧さが鼻についてイライラさせられることもあるが,経営者同士じゃないのならそれも当たり前のことで,企業倫理を守る盾だとこれからは理解しようと思う.
みんなのちょっとした我慢が国を救うという良い実例だったと思う.
サブプライム問題に関しては2人の知人の思考を比較してしまう.
ひとつは,上手に国から住宅用の融資を受けて60才を超えてから2件目の家を建てた人の,堅い賢い考え.
もうひとつは,超多重債務者で,やりたいことをやろうとするが,最終ラインを見過ごしてしまう思考.
やっぱりシステムにけじめがなければ,多くの人が確率的に巻き込まれて苦しむのだということを認識しておかなければならない.
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