風薫る
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/e6/e4af1aea6ca37ce65cdf21920be152ee.jpg)
風薫る五月の空は、何処までも青い。
山へ続く道は、さみどり色の若葉が匂い立つようだ。
川霧が立ち、木立から光のカーテンが降りそそぐ。
久しぶりの山行を祝福するかのような光芒の朝。
masaさんから連絡が入り、やっとこ重い腰を上げた。
雪山をスルーして平地での日常に身体が馴染んでしまうと、
山への復帰は、なかなか厄介だ。
気持ちの上で「ヨイショ」がいる。
すっかり街暮らしで、心と身体がヤワになっちまった。
「自転車で体力を維持しています」なんてヘナチョコの言い訳だ。
masaさんに背中を押され、やっとこ腰を上げる。
岩黒山のアケボノツツジを雨上がりの光で撮ろう、と早朝に出発。
う~ん、今年のアケボノツツジは外れですね。
4月の陽気で一気に咲き始めた花が、突然の寒波(霧氷)で、
膨らみかけた蕾が縮んでしまっている。
風の影響を受けなかった樹林帯のアケボノは綺麗に咲いているが、
吹きさらしの場所は、三分咲きくらいでフリーズドライしてしまった状態。
瓶ヶ森林道沿いのアケボノツツジも、ほとんどダメだった。
紅葉同様、ピーク寸前の寒波襲来は悔しいですね。
あっ、それから岩黒山の象徴的なアケボノツツジの古木が立ち枯れ状態になっていました。
瓶ヶ森を望むロケーションのいい場所で、満開の花を咲かせていた見栄えの良い樹だったのに残念です。
この時期、面河川沿いに咲くキシツツジも帰路、撮影。
キシツツジは、色んな名称で呼ばれていますね。
カワツツジとかイワツツジとかの俗称で。
私も以前に訊かれて答えられなかったので、手持ちの樹木図鑑を引っ張り出して調べた経緯があります。
四国、中国、九州、山間部の川沿いに咲く薄いピンクのツツジは「キシツツジ」と名付けられています。
岩黒山下山後、瓶ヶ森林道を伊予富士近くまでアケボノ探訪。
点々と咲いていますが、子持権現、西黒森、伊予富士のアケボノ群生地は、ほとんど全滅。
(それから通行止めになっていた林道は、通行可能になっていました)
諦めて、瓶ヶ森キャンプ場へ移動。
風薫るのタイトルが相応しくないほど、山上は終日、強風が吹き荒れていました。
でも、空の拓けた瓶ヶ森の風景は、とてもリラックスできる。
テン場で、のんびり寝転び文庫新刊「村上ラヂオ」のページを繰る。
うつらうつら心もち波間に浮遊する意識は、夢見心地の日向の猫か…
黄昏時、高原散歩を終え、沢で冷やしておいた麦酒をグビッと呑む幸せ。
満天の星空キャンプと男山から昇る最接近の火星の赤い輝き。
やっぱり、山はいいなぁ~。
石鎚山岳写真の巨匠、三浦聖さんのミニ写真展が連休最終日から開催されます。
松山市一番町、全日空ホテルAVE3F、ノースフェイス+松山店にて。
5/7(土)~5/22(日)まで。
アウトドアショップの店内なので、ウィンドウショッピングがてら覗いてみましょう。
三浦さんの話では展示作品は9点と控えめ。
厳冬期瓶ヶ森の風景は三浦さんの独壇場。ぜひ御覧ください。
山行もこれからの活力になりますから・・・
気候変動によるツツジの裏作、仕方が無いことかもしれません。
篠山のツツジは完全に人災です。
しかし、岩場方面のツツジは表作だったようです。
キシツツジという正式名称、覚えておきます。
色が良いですね。
山の写真のテクニック、やはりランスケさん、やまにあってのものですね。
写眞も生き生きしています。
土小屋の駐車場も満車状態でした。
山で会った人と話してみると、やっぱり九州の地震の影響で橋を渡って四国へ流れた人が多そうです。
今回の山行、雨上がりの雲海を期待しましたがダメでした。
山に春を告げるアケボノツツジも突然襲った寒波でダメ。
自然写真は、なかなか思惑通り行かないですね。
仕様がないので、目の前にあるもので工夫してみました(笑))
on the road photo (路上の風景写真)が続いています。
冒頭の光芒の道や瓶ヶ森山上の朝日射す道とかね。
最後の星空キャンプの写真は思いの外、上手く撮れました。
確かに御指摘通り、色調には一番気を使っています。
写真愛好家の方は、意外と植物や昆虫などの名称にアバウトな人が多いようです。
自然環境を撮影対象とする以上、もっと生態系や生命の仕組みに
興味を持ってほしいですね。
生命の多様性を理解することで、もっと他者に寛容な社会になると思うのですが(笑)
今回も色々な目線から撮影することを教えて
いただきました。あの道を入れるというのは
頭になかったですーーー笹の道の黄金ロード
あの色具合も今後の課題です。でも 今回一番
は何と言っても強風のテント!!次回は
スムーズにいきたいと思います。
それは写真に限らず、絵画や映像の優れた作品にも数多く接し、
その構図や色調、光や影の諧調、それらを貪欲に吸収することです。
私は、それに加えて物を表現するためのリテラシーも必要だと考えています。
対象とする自然や社会の仕組みを理解するのとしないのでは、
表現する世界の見え方が随分違ってくると思いますよ(笑)
私から吸収するものがあるのなら、どんどん取り入れてください。
masaさんと一緒に撮影していて感じるのは、まだ自分独自の視点を持っていないことです。
最初は模倣ですが、それから先は工夫して自分の視点を見つけてください。
そうしないと根気が続きませんよ。
もう一点、上達のコツは、それに夢中になれるくらい楽しいこと。
masaさんの大好きな中島みゆきみたいにね(笑)
今度のブログ記事のタイトルも中島みゆきの歌ですよね。
http://yakaimissm.blog.fc2.com/
やっぱり、山はいいなぁ~。
思わず、そうそう~と頷きました
自然の力は偉大です
misaも幾度も救われてきました
写真上達のコツは真似ることです。
何をどう真似るかだと思いますね
ただ全く同じ位置にたって同じものを同じように撮影したのでは力に繋がらないのでは?
何かを感じたから押すのであって皆なが写してるから本で見たからでは何も伝わらないと思います
GWは美しい仁淀blueと大方でした
すっかり高橋宣之さんの仁淀ブルーが定着しました(笑)
写真に限らず、学ぶということは優れたお手本の模倣から始まります。
絵画も習作の時代という模写から始まります。
感受性の柔らかい時代に、いかに多くの優れた本物と出会うか?
それが、その人の物を観る眼の下地となります。
これら素養を文化的資本というそうです。
masaさんに助言しているのは、私の真似をすることではなく、
写真だけでなく優れた表現芸術と数多く接することです。
それは音楽、文学、演劇も含めて。
何かを表現するということは、いかに多くの引き出しを持っているか?だと思います。
それをケースバイケースで応用する。
但し、そのまま真似たのでは、唯の盗作であり、巷に溢れる有名撮影地写真のコピーです。
いかに洗練されたアレンジを施すか?
それには素養となる引き出しの多さです。
それが天才でない我々、凡人が上達するコツですね(笑)
ございます!!そうなんです 真似るということは
諸刃の剣で そこからどうステップアップするか
というのはこれは自分次第なのです。ただ 瓶ヶ森
についてはまだまだ知らないところが多く また
今回は中5日での石鎚連登と仕事の忙しさもあり
疲れがたまってて 体が思うように動きませんでした。私のブログも題名も中島みゆきの曲名からい
ただいてます。が これは みゆきさんの歌詞の世界
を写真で表現するぞ ということから生まれたもの
でしてーーーだから今は色々お勉強するときでもあ
るのです(少々遅いですが)。これからも色々アド
バイス宜しくお願いします!!
でも、そこの至るには、それなりの身体能力を要求されます。
masaさんが山の風景に惹かれるのは分かります。
だから、まず山でバテないための地力をつけないとね。
山岳写真を撮り続ける人はみんな日頃から体力維持のため努力しているのです。
楽して神々の世界に近づこうなんて甘い!
頑張って、基礎体力を向上させましょう。