![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/a3/a6810f3f7f421265b47910470efcc258.jpg)
自転車通勤途上、川沿いの草叢に夏の花、鬼百合が咲き始めた。
今年は笹百合とは縁が無さそうだ。
海の日の連休、堂ヶ森入山を予定していたが、これも雨天で流れた。
可憐で楚々とした笹百合よりも夏の陽射しに負けないくらい強烈な鬼百合の方が、
今の私には必要なのかもしれない。
姪の訃報以来、ふぬけの日々を過ごしている。
胸の中にポッカリ穴が開いたという表現は、このことなのかと合点している。
魂が抜けたようにボーッと呆けている時間が多いようだ。
通夜の席で兄と夜明かし話した。
突然で理不尽な死を前にして、誰もが、その死を受け入れることができない。
答えのない問いをエンドレスで繰り返している。
亡き母のように長い病床の末の覚悟の死ではない。
降って湧いたように未だ若い命が突然目の前から消えてしまう衝撃。
私たちは立ち竦み、時間がゆるやかに癒してくれるのを待っている。
初盆の夏、還ってくる姪に会いに行こう。