
やっぱりと云うか、何も出来ないまま終わった一日だった。
まず郡山を起点にして福島県内を廻る予定だった「東北フリー乗車券」で躓いた。
これはJR東日本が東北支援のために、夏季限定で発売する5日間有効のフリー乗車券という触れ込みだった。
ところがこのチケット、首都圏でしか入手できない上に(インターネットでも入手不可)
チケット購入後一週間経たないと使用できないという制約がある。
つまり、このフリー乗車券、首都圏に住んでいないと使えないという摩訶不思議な括りがある??
もう一つ、東北現地で買えるホリーデーパスという南東北有効のフリー乗車券があった。
こちらは一日と有効期間は短いが、目的地を絞って使えば¥2500はリーズナブル。
しかし、これも駅の窓口で確かめると路線が限定されている。
目的地である福島第一原発に近い海沿いの路線は外されている。
それと当初は常磐線のいわき市を起点にして行動予定だった。
(常磐線は広野まで運行。その先の双葉や浪江は立ち入り禁止)
ところがいわき市周辺では、まったく宿がとれない。
一週間先まで空室がないという。
いわき市から先の(福島第一原発に近い)民宿や温泉宿は、軒並み営業していないようだ。
(インターネット検索では、まったく引っ掛からなかった)
つまり私の予想では、原発関連の人たちが、ずっと常駐しているためではないかと思う。
あの検知器に鉛カバーを被せた下請け作業員たちもいわき市に宿泊していたはず。
予定変更して初日は、復興のシンボルである三春の滝桜と阿武隈山地の里山風景を。
三春駅から滝桜まで片道6km余。往復12kmくらい。
三春駅到着が11時半だから、ちょうど好いくらいの歩行距離。
現地の人と何とかお話が出来ればと期待していた。
唯一話せたのは、山百合を撮影しているときに出会ったお婆さん。
これが会話が成立しない。
なにせネイティブの東北弁は、まったく何を喋っているのか判らない??残念。
それにしてもユリの女王、山百合が多かった。
カサブランカの原種といわれる、このゴージャスな花は夏が似合う。
これが今日唯一の成果か。
そして滝桜の手前の川沿いには仮設住宅が。富岡町役場の出張所も。
本当に今日は何も出来なかった。
明日は広野から先へ行けるところまで。
街の人からも、お話が聞けました。
今日は福島へ来て良かったと実感。