
やっと仕事も一段落ついた。
さて、のんびり何処かで過ごしたい。
目的意識が先行するような気忙しい休日は、勘弁してほしい。
何も考えないで、木陰でぼーっと本を読んで過ごす気怠い夏の午後が好い…
冷えた麦酒が側にあり、時折、頭を蕩けさせるような涼しい風が吹き抜ける眺めの良いオープンスペース。
そんな身も心も自堕落にさせてくれるゆる~い場所が身近にある。
瓶ヶ森白石小屋キャンプサイト。
氷見二千石原という広大な笹原が広がり、ウラジロモミの樹林の向こうには石鎚山が望まれる。
小屋裏には冷たい沢水が循環している水場があるので、麦酒は飲み頃の冷気を保っている。
木蔭にテントを張り、後は自堕落に寝転がって好きな本を読み耽る。
時折、麦酒を取りに水場に行く以外は何もしない。
移りゆく夏の黄昏の時間…鳴き交わす鳥の声に空を黄金色に焦がす魔法のような時間。
やがて深い藍が空を覆い、満天の星空が頭上に輝き始める。
または山の端に明かりを灯した満月が次第に空の高みに昇り、一晩中降り注ぐ青い月光に染まるような妖しい夜。
この場所で一日を過ごし下りてくると、草臥れ切った細胞の隅々までリセットされたような瑞々しさを覚える。
肌寒いほどの夏の朝、テントを抜け出して、山上を目指した。
笹原は、びっしょり夜露をまとい、茜色の曙光を走らせる空と地のあわいに月が落ちようとしていた。
次第に夜の輝きを失い空に融けてしまいそうな月が石鎚山上に沈んでゆく。
そして振り返ると明けゆく東の空にびゅんびゅん雲が飛んでゆく。
それも手が届きそうな至近距離を。
女山の頂に達すると、東の空は一面の雲の海だった。
うねる雲の波頭が次々が湧き立ち頭上を越えてゆく。
紺碧の空に燦然と輝く夏の太陽。
うねる薄紗のような雲が太陽を覆い、七色の巨大な虹彩に縁どられる。
夜露を纏った笹原が銀色の波頭(なみがしら)となって光の波を走らせる。
ここは2000m足らずの標高ながら四国でもっとも空に近い場所。
「山上のウェディング/RE:」に最新コメントが寄せられました。
TKさんのコメントはずいぶん重い内容でした。
私なりに慎重にコメントに対する返信を書きました。
gansokuさんのお話とも重なることなので宜しかった御覧ください。
「公衆トイレ」のお国事情についても私は同様の疑問を感じています。
おそらくgansokuさんを始め、多くの若い人たちは、
生まれた時から周囲にモノが溢れ、清潔で快適であることが
当たり前のように育ってきたと思います。
でも、そんな日本の環境が世界でも特異なモノだということを認識してください。
震災以降、そんな若い人たちの意識も変わろうとしています。
便利で快適な暮らしを維持するために費やしてきた無駄なエネルギーのこと
を多くの人たちが意識し始めています。
地球温暖化の問題もすべては、そこに行き着きます。
どうか、もう一度自分たちの暮らしを考え直してみてください。
確かにそうですね・・・裸足で遊んでいた頃の日本があったのですよね。
私たち人間がどんどん変っていくことで、地球にかかる負担も計り知れないものになっていると思います。アメリカではグリーン思考というのが大きい都市では始まっていますが、まだまだ全体に行き渡るには時間がかかりそうです。
gansokuさんのブログ記事「公園の芝生」は考えさせられました。
一昔前の日本の子供たちは裸足で遊んでいました。
世界全体を見回してみても、貧しい国々の子供たちは平気で裸足で駆け回っていると思います。
私には、この半世紀くらいで日本という国は、どんどん滅菌室のような特殊な環境を
創り上げているのじゃないかと思えてくるのですが…
gansokuさんのコメント欄を見ると私以外は皆さん共感されていますね。
やっぱり、私のような古いオヤジの感傷なのでしょうね。
日本に、地球に、こんなに壮大で美しい景色があるということに感謝ですね。
瓶ヶ森は駐車場から散歩気分で行けますので、
是非足を延ばしてみてください。
氷見二千石原の一面の笹原の向こうに石鎚山を望みながらの
高原散策は心が開放されますよ。
マヤラン初めて観ました。
これが野生種かと目を疑うほど美しい。
タキユリ(カノコユリ)も咲き始めたようですね。
流れ星さんのブログを観ていると、流れ星さん自身の幸せな気持ちが
そのまま伝わってきて観ている私自身も幸せな気分になって来ます(笑)
はは…セルフポートレートは不評なようですね。
お遍路で、風景の中のポートレートに目覚めてしまいました。
なんとか風景のなかに自然に融け込むようなポートレートを撮りたいです。
時々行きます
表情の違う石鎚山の写真
素晴らしいです
山登りはした事は無いけど
至福のひと時を過ごしました。
ありがとうございます。
山に行けない今、余計に光を風を・・感じさせるランスケワールドに酔いました。
私はゴルフをやらないのでよく判りませんが、
仕事がらみのコンペで優勝しちゃあ不味いのでしょうね(笑)
日本人は休暇の使い方が下手だと云われます。
とにかく何かせわしなく動き回っている。
何もしないでボーッとしていることが苦手なようです。
その点、私は根が無精者なのでボーッとしていることが
平気というより好きなようです。
子供の頃からボーッとしている子だと言われました(笑)
ブックマークに「gangangansoku」さんのブログを新たに張りました。
村井さんのお知り合いと勘違いしたアメリカ在住の女性です。
この方のブログは面白い。
是非、村井さんも御覧になってください。
ランスケさんは人生してますね。
今日はゴルフコンペに参加、間違って優勝してしまいました。
その場で同業者と今週の夜の仕事絡みの会食のアポ取りしてしている私は何なのでしょう。
それも我が人生と言ってしまえばそれまでですが。
機会があれば、自然に囲まれて麦酒をご一緒させて頂きたいものです。
何かとても羨ましく感じてしまいました。
村井拝
私も疲れた時には、この場所でぼーっと本を読んで過ごします。
伸びやかな風景の只中で、ゆったりとした時間に身を委ねていると
ごちゃごちゃしていた頭の中が、からっぽになったような爽快感がクセになります。
はは…想い入れの深い風景のなかに混じった無粋な人間様はお邪魔でしたね(苦笑)
鬼城さん、ブログ連載中の信州紀行楽しませてもらっています。
鬼城さんにとっても想い入れの深い場所でしたね。
さて暑い夏は、源流域の沢が涼しいです。
もう一カ所の癒しの森、面河尾根の愛大小屋にも御来光の滝方面から沢を遡上してみます。
misaさん、東赤石お疲れ様でした。
山上の花園を満喫する一泊山行の成果を楽しみにしています。
ドピーカンの晴天でした。
決して撮影の気象条件としては恵まれていませんでした。
でもそれなりに見せる写真を撮るのは、お遍路の毎日の撮影で
身につけたテクニックかもしれません(笑)
きっと長年の山通いの研ぎ澄まされた感がそうさせたのでしょう
東赤石一泊、報告はEメールにて明日
Kyo-chan どの写真かな?
珠玉の紀行文と写真。
どれがいいとか好きだとか選択できません。
1枚以外はすべて大好きです。どれとは言いません(爆)