この秋は二週連続で笹倉の森と小田深山の渓を巡った。
紅葉撮りの気象条件としては、決してベストとはいえなかった。
週末photographer は、その時の自然条件の中でベストを尽くすしかない。
同行してくれたMasaさんに感謝。
県下の紅葉の名所、小田深山の秋は初めての来訪。
車を停められないくらいの渋滞と人が溢れるという噂に、二の足を踏んでいた。
早朝出発と雲の垂れ込めた曇天の空模様が幸いしたのか、
訪れる人も疎らな日曜日だった。
ほとんど光が射さないので、紅葉の輝きや水面の光を捉えきれなかった。
それでも、これくらいは撮れる。
噂通り、紅葉の美しい渓谷だった。
昼前に小田深山を後にして、Masaさんも出品している秋の県展を観に市内へ戻る。
Masaの作品も秋の石鎚を捉えた良い写真なのだが、
横に同様、石鎚の見事な光芒を捉えた、ひろぞうさんの写真を並べられたのは可哀そうだった。
このくらい完成度の高い石鎚写真でも入選止まりなのが厳しい。
石鎚の写真は過去に出尽くした感があるからね。
よっぽど斬新な写真でないと上位入賞は難しそうだ。
今回の県展で一番印象深かったのは知事奨励賞を受賞された岡田真美さんの作品。
モノクロームで撮られた祭礼の日の一コマ。
社務所の受付の四角い窓の中で酒を酌み交わす老人たちの表情を捉えた構図の妙に目を奪われた。
う~ん、写真は目に留まった対象を、どう切り取るかに尽きるようだ。
光と影やその場の空気感に拘る私とは、別の視点に惹きつけられた。
人それぞれに多様な視点がある。
だから写真は面白い(笑)
さて時間は前後するが笹倉湿原への森の秋である。
標高1300m余の笹倉湿原付近の紅葉のピークは、すでに過ぎていた。
好天続きで、まとまった雨が降らないので湿原に水は溜まっていない。
幸い苔が、まだ瑞々しい緑だったので苔庭に敷き詰められた落葉に秋の季節感を期待した。
この森はブナを主体とした黄色い彩なので、それも意識した。
やっぱり、この森に来たなら、トトロの洞を訪れなければ(笑)
水の流れの捉え方がとても素敵だと感じました。
ビョークと渓流釣りのBlue Wing Oliveさんの取り合わせに吃驚しました(笑)
結構、あの音楽は深山幽谷の闇の中で聴くとシナプスを刺激されるかもしれません?
渓流の水の表情は光の射し方で万華鏡のように変幻自在です。
それを表現できるのが写真の魅力だと思います。
もっと光を…そう願いました。
渓流釣りのBlue Wing Oliveさんは、何度もその美しさを体験していることだと思います。
私も石鎚山の源流域に分け入って渓流の撮影に熱中した時期があります。
この時期は水面に華やかな秋の彩を映すので一際美しい。
また機会があれば挑戦してみます。
コメントありがとうございます。
紅葉の季節、人が多いですね。
渓流と名前が付くのにふさわしい切り取り、美事です。
水の流れと紅葉はぴったりマッチするんですね。
笹倉、ここには足を入れていません。
ランスケさんの憩いの場(笑い)ですね。
ほんと「トトロの森」を思い起こします。
ジブリ作品は好きですが、中でも「トトロ」が一番(爆)
県展、友人が3度目の入選でした。移動展があれば見に行こうかな?
こちらよりもお祭りが暮らしの中に自然に融け込んでいるように見えます。
羨ましい風景です。
光が射せば、水面の煌めきも紅葉の輝きも、もっと表現できたのですが、
ほとんど陽の射さない一日だったので、ない知恵を絞りました。
噂に違わず紅葉の美しい渓流でした。
鬼城さんも来季は、うわつさんたちと是非足を運んでみてください。
秋の渓流撮影は、光や色彩の多彩な表現を試せて面白いですよ。
そうですね。
笹倉の森は、皿ヶ嶺と共に好きな森です。
ブナを主体とした夏緑樹の森歩きは、心身ともに癒されます。
あっ、鬼城さんの過ごした面河道愛大小屋への森も通い続けた好きな場所です。