鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

紫式部と我が故郷

2008-10-27 06:23:17 | 写真短歌・写真俳句

いにしえの紫式部も仰ぎ見て

都偲びし日野山今も

源氏物語一千年紀にあたり、

ホームページ掲載中の旧作写真短歌を蔵出しすることにしました。 

紫式部は、我が故郷、越前に住んだことがあります。

それは、長徳2年(996年)、父の藤原為時が、

越前の国守に任じられた時のこと。

それに伴って国府があった

福井県武生市(現在の越前市)にやってきたのです。 

    この地で、彼女は  

        「こゝにかく日野の杉むら埋む雪      

                小塩の松に今日やまがへる」

                                                         と歌っています。

小塩というのは、越前市の王子保のことだと思います。

目の前の日野山に降り積もる雪を眺めながら、

懐かしい都を思う心がこめられているとされます。

なお、この和歌は、市内の紫式部公園に、

谷崎潤一郎筆の碑として残されています。

 

            もう二首

                        「ふるさとに帰る山路のそれならば    

                      心やゆくとゆきも見てまし  紫式部」

       「われも見る源氏の作者をさなくて

                    父と眺めし越前の山   与謝野晶子」

 

投稿短歌有難うございました。

     こむらさき千年の時空(とき)越え逢わむ  
            越前の山に霧かかるとも    らっこさん
 

 

HPへリンク→鎌ちゃんの写真短歌かまちゃんの思い出写真集