いにしえの紫式部も仰ぎ見て
都偲びし日野山今も
源氏物語一千年紀にあたり、
ホームページ掲載中の旧作写真短歌を蔵出しすることにしました。
紫式部は、我が故郷、越前に住んだことがあります。
それは、長徳2年(996年)、父の藤原為時が、
越前の国守に任じられた時のこと。
それに伴って国府があった
福井県武生市(現在の越前市)にやってきたのです。
この地で、彼女は
「こゝにかく日野の杉むら埋む雪
小塩の松に今日やまがへる」
と歌っています。
小塩というのは、越前市の王子保のことだと思います。
目の前の日野山に降り積もる雪を眺めながら、
懐かしい都を思う心がこめられているとされます。
なお、この和歌は、市内の紫式部公園に、
谷崎潤一郎筆の碑として残されています。
もう二首
「ふるさとに帰る山路のそれならば
心やゆくとゆきも見てまし 紫式部」
「われも見る源氏の作者をさなくて
父と眺めし越前の山 与謝野晶子」
投稿短歌有難うございました。
こむらさき千年の時空(とき)越え逢わむ
越前の山に霧かかるとも らっこさん
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