ボーナスや企業戦士は老いにけり
(ぼーなすやきぎょうせんしはおいにけり)
ツイッターの季語「年末賞与、ボーナス」で詠んだのですが、
初歩的なミス「や」と「けり」、切字が二つ入ってしまいました。
ボーナスやバブル時代は遠くなり
(ぼーなすやばぶるじだいはとおくなり)
忙しさの二手に余り花八手
(せわしさのふたてにあまりはなやつで)
何しろ師走ですから忙しい。
特に今年は、田舎との往復の繰り返しで・・・・。
手が 八本あれば助かりますかね。
12月1日~10日のつぶやき句を34句にまとめました。
振り向かず去り逝く君や木の葉散る 木の葉散るあなたの背中もう見えず
禅堂に喝の一閃木の葉散る 禅堂に響く警策木の葉散る
メン一本決めし一声木の葉散る 木の葉散る遠く鐘の音聞こゆ夕
恋心揺れて秩父祭りの火 会い別れ秩父夜祭更けにけり
寒鶯や無居になりたる郷の家 寒鶯や所詮最後は独りぼち
さらばえて一人カラオケ笹子鳴く 寒鶯や嬰児の歌のぱぷぱぷと
味噌を焚くおくどの湯気の香りかな 味噌搗や祖母の手加減塩加減
信州の一夜の宿り桜鍋 狐火や化かす先からばれる嘘
狐火の蠢く永田町あたり 狐火や明けて隣家に聞く訃報
狐火や化かしたつもりが化かされて 狐火やとんと戸叩く音がして
大雪の白を頂く遠嶺かな 大雪の挨拶野良と交はしけり
あり合はせと言ふて馳走のおでん鍋 唾飛ばししゃべるあいつやおでん鍋
独り居や三日三晩のおでん鍋 独り居や独りごちつつおでん鍋
老い独り鳩と戯る冬の園 肩書を持たぬ自由や冬の園
無造作に風に掃かるる枯葉かな 賞与日や二合の酒に満たされて
肩書を捨てて賞与の無き身かな 家の灯のけふは明るく賞与の夜