鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

春の芝

2016-04-11 16:59:48 | 写真俳句

少年の清き挨拶春の芝

(しょうねんのすがきあいさつはるのしば)

 

春芝やフォークダンスの手の温み

(はるしばやふぉーくだんすのてのぬくみ)

 

       4月1日~10日のつぶやき句を32句にまとめました。

     初蛙雨の朝となりにけり             変はる色まだ決めかねて初蛙

     古池は埋め立てられて初蛙           夕蛙帰る つもりが赤提灯

     たわいない昨夜の喧嘩連翹忌         二人とは一人と一人連翹忌

     捨てられぬ古き恋文連翹忌           屋根葺きや峠に残る一軒家

     童らに名を決められて野良子猫        葺替えや老いの守れる宿の跡

     清明の詩歌満ちたる大地かな         清明の天地を清む降雨かな

     清明や口笛吹きて通る人            堺市の少子高齢利休の忌

     もてなしはペットボトルで利休の忌      米朝のはてな茶碗や利休の忌

     落し角老いてまあろくなりにけり        昔日の企業戦士や忘れ角

     忘れ角草食系のをのこ増え           反骨の火種削ぎたる麻疹かな

     癒えてまた恋といふ名の麻疹かな       麻疹熱夢路に迷ふ昭和かな

     はしか熱恋の免疫知らぬまま          四畳半の恋に分け入る春蚊かな

     春の蚊や万年床に覚めにけり         春の蚊を見紛ひにけり飛蚊症

     なよやかに夢二のをみな柳陰         カラコロと外湯巡りや柳陰

     達観の老いの余生や柳陰           春灯や書きては捨つる懸想文

     やすらひやまたひと年を永らへん       やすらひや木霊交へる宮の杜