鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

明日香にて その6

2008-10-07 08:45:32 | 写真短歌・写真俳句

恩返し

子狸の恩返しかな稲の原

これは、童話の一場面ですが、元の話はどんなだったか・・・

勝手に、おじさんに助けられた子狸を想像し、

その恩返しをしているストーリーを想像しました。

狸は冬の季語ですが、この場合は稲の原が季語ということで・・・。

 

 

おむすびのお礼は秋の実りかな

「おむすびころりん」の話です。

ネズミたちが、おじいさんに贈った宝物は、

秋の実りだったのでは・・・・。

 

 

笠地蔵秋の実りの恩返し

笠地蔵様が再び登場。これも、親切なおじいさんへの恩返しの話。

お地蔵さんたちも、豊かな秋の実りを贈ったのではないでしょうか。

 

 

すみません、明日香シリーズ、まだ続きます。

 

投稿句有難うございました。 

かがせ言ふ むかし語りに 茶を所望    ぼたんさん

               (“かがせ”は“案山子”のことだそうです)

稲の原童女狸恩返し                               らっこさん

 

HPへリンク→鎌ちゃんの写真短歌かまちゃんの思い出写真集 


明日香にて その5

2008-10-05 08:36:55 | 写真短歌・写真俳句

人の為(い)・人の意・・・・稲渕

人の為(い)の実る稲渕棚田かな

人の意の燃える棚田の曼珠沙華

今回の明日香行で感じたこと・・・・

この棚田の景観、棚田での耕作を守っている農家の方々のご苦労、

畦の曼珠沙華の景観を管理するための、地域の協力、

これは、農家の方々や、地域の人々の誇り、

地域の景観を大切にしたいという熱意、

これなしでは考えられないということでした。

人の為(住む人の行為=努力)、人の意(住む人の意志)、

これが支える明日香村の景観です。

なお、一句目の「稲渕」は、ブログ友のまほろばさんが

たびたび紹介してくださる地区名です。

実りの「稲」と、稲渕の「稲」をかけてみました。

 

 

 女の術(すべ)継ぐ三代や ちちろ虫

また、案山子の登場です。

お祖母さんから娘へ、娘から孫へ、

女としての生きる術を言い聞かせているようです。

周囲からは、こおろぎの声が盛んです。

 

こんな案山子もありました。よろしければ、一句お願いします。

明日香編はまだ続きます。

   

  投稿句有難うございました

見覚えの一つ目小僧畦案山子         やすさん

いにしえの棚田さすらふ傘案山子       しじみさん

畦道に人の衣を借る案山子かな        らっこさん

あやかしも  穂田立つ姿 をかしうて      ぼたんさん

明日香路の案山子いろいろお化けまで  うららさん

 

HPへリンク→鎌ちゃんの写真短歌かまちゃんの思い出写真集 


明日香にて その4

2008-10-03 07:32:10 | 写真短歌・写真俳句

祖父ちゃんとお出かけするの秋祭り

お祖父さんと自転車に乗ってどこへ出かけるのでしょう。

可愛いおべべ着て・・・・そうか秋祭りですね。

 

 

子守女や悲しみも負い穂田の道

この子守案山子から生まれるイメージは多様でしょうが、

今回は、子守女として詠んで見ました。

子守奉公の少女の悲しみを想い描いて・・・・。

日本の子守唄は、悲しくなる歌が多いですよね。

 

ぼたんさんの詩です。ぼたんさん。有難うございました。

「彼岸花が言いました、かわいやな、かわいやな、

背中の坊はかわいやな・・。

彼岸花が言いました、かわいやな、かわいやな、

子守娘はかわいやな・・。

彼岸花が言いました、坊が寝たなら下ろしゃんせ、

そっと見ててあげるから・・・。

彼岸花が言いました、娘の笑顔みたいから

ままごと・なわとび・しておいで・・。

                       坊が寝たなら下ろしゃんせ・・。」  ぼたん

 

 

雲厚し  風雨呼ぶかな龍田姫

この厚い雲、この立ち姿に、

秋をつかさどるとされる女神、

龍田姫をイメージしました。

この撮影の後、この地は豪雨に襲われたのでした。

 

 

 

 

HPへリンク→鎌ちゃんの写真短歌かまちゃんの思い出写真集


明日香にて その3

2008-10-01 08:42:17 | 写真短歌・写真俳句

笠地蔵 昔話の夜長かな

今回は、稲淵の案山子コンテストの案山子を紹介します。

背後の風景もお楽しみいただければ嬉しいです。

「笠地蔵」という昔話がありますね。

この地蔵さんたちも、夜は昔話に花を咲かせているかも・・・・。

 

 

我知らずどこ吹く風や秋の風

なんともとぼけた風貌が気に入りました。

 

 

稲穂垂る味深きかな好々爺

実る稲穂と好々爺を対照しました。

どちらも、味わいがあります。

 

 

明日香ではこの祝戸荘(いわいどそう)に宿泊しました。

贅沢な料理旅館ではありません。

でも、とてもゆっくりした一夜を過ごすことができました。

飛鳥の旅の拠点として、お手軽値段(一泊二食付きで8400円)で

お気軽に利用できるのではないでしょうか。

明日香に行かれる際のお勧めお宿です。

詳しくはこちらをご覧あれ。

 

 

 HPへリンク→鎌ちゃんの写真短歌かまちゃんの思い出写真集