今朝、ダンスの集まりに家から会場の市民会館まで歩いていた。
長い信号をぎりぎりのタイムで渡り切った。
私の前を車椅子の老婦人が進んでいた。
彼女は信号の途中の踊り場で、2度目の信号待ちして進んできたと思われる。
私と同じ方向を進む様子だった。
私の前を進んでいたが、突然車椅子のスピードが落ちた。
「あ、そうか」
と思った。
そこから緩い坂道がずっと続いていることに気づいた。
私が歩く分には殆ど気にならないほどの坂だ。
つらそうに車椅子を駆るが方向がグラグラして、大丈夫かなと気になる。
「押していきましょうか」と声をかけたが「大丈夫です」と頑固。
私は有無を言わさず車いすの後ろの取っ手を握って押していった。
そして彼女は問わず語りに話し始めた。
「車椅子を操作できないと、私は1歩も外に出れなくなるんですよ、怖いんですよ」
「根性と気合で生きてるんです」
彼女の行く先は私と同じ市民会館だった。
最後に
「ありがとう、ここでいいです」
と別れた。
小気味いいご婦人だった。