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HN天道(てんとう)

場末のスナック

2006年08月10日 | Weblog
私は貧乏サラリーマンだったからスナックといえば場末のスナック。
貧乏というのは、お小遣い貧乏のことです。
会社の交際費をバンバン使う立場でもなかった。
たまに豪勢に交際費を使う上司のお供をする程度。

繁華街の中心で店を張って高そうなドレスとか着物とかに身を包んで若い女の子を数人使って、なんていう店にはあまり縁がない。
そんな店は高い家賃を稼ぎ出すためにひたすら客を回転させるか、少し長居すると見栄を張って大金を使ってしまうことになる。
そしてあまりいい思い出は残らない。

その点場末の小さなスナックは、人生をぶつけ合うようなお付き合いが出来るような気がする。
学ぶことが多いのも場末のスナックだったと思う。

客が少ないのがいい。
店の広さが知れてるから。
何度か通ううちにお互いの人生噺もし合い何となくお互いの信頼の絆みたいなものが生まれてくる。
みんな何かしらの少なからぬ傷を背負って生きている。中にはワルもいるが、そういう店は長く続かない。
場末の町でひっそり生きている感じがいい。

一方で、客商売だから逞しくないとやっていけない。
自分の商売を邪魔する奴は決して許さんという断固たる態度である。
それも体を張って命をかけるような態度を見せることもあるのがいい。

たまにはヤクザさんの攻勢に合うこともある。
それも上手に切り抜けないと生きてゆけない。
そんな風にひとり体を張って生きてる割には大して儲かる訳でもない。

そんな感じの場末の小さなスナックがいいですね。


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