「わたしの脳みそなんてスカスカやわ、空っぽや」
と彼女が言う。
私の脳みそも最近スカスカだ。
今日は何日だったかしばらく考えて辿らないと思い出せない。
数少ない予定を取り違える。
車の運転を間違えてまったく違う目的の場所へ向かっていたりする。
手帳に予定を書く、そして手帳を開かないから忘れる。
なんだか生きていることさえ忘れそうだ。
深夜エレベーターに乗った。
ひとりのつもりだったのに、正面のガラスに私以外の何かが映っている。
私の後ろに女の人が立っていた。
降りるときに恐怖をこらえて振り向いてみたが誰もいなかった。
と彼女が言う。
私の脳みそも最近スカスカだ。
今日は何日だったかしばらく考えて辿らないと思い出せない。
数少ない予定を取り違える。
車の運転を間違えてまったく違う目的の場所へ向かっていたりする。
手帳に予定を書く、そして手帳を開かないから忘れる。
なんだか生きていることさえ忘れそうだ。
深夜エレベーターに乗った。
ひとりのつもりだったのに、正面のガラスに私以外の何かが映っている。
私の後ろに女の人が立っていた。
降りるときに恐怖をこらえて振り向いてみたが誰もいなかった。
タクシーの運転手さんがバックミラーを見ると後ろの座席に女性が乗っていた。
こんな海岸線で人を乗せた覚えは無い。
しばらく走ってから振り向くと誰もいなかった。
でも座席が濡れていた。
その場所は女性が投身自殺をした場所だったって!
後ろに誰かいるようで前のガラスを見るのさえ怖いです。
実はこのマンション、以前に小学生の少女が転落死した過去を持っています。
私は自然な形で地面に張り付いた死体を見てしまいました。忘れられません。