夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:金曜日の夜

2006-05-26 | poetry
   金曜日の夜 金曜日の夜だというのに あたしはまっすぐ家に帰る 一週間を長く感じる体をつり革にゆだねて 雑誌の広告をずっと眺めていた 電車が大きくカーヴする ガクンと揺れながら窓の外に目線が行く 古いアパートの一室で 無表情な女がぼんやりと立っていた たまたま目に入っただけの無関係な光景 車輪と線路が軋み合って火花が散る 脚の下で起こっていることが目に浮かぶ 部屋に戻ったあたしがどん . . . 本文を読む