中世のイタリアにフィボナッチ(1170-1250)という数学者がいました。彼はさまざまな業績を残しているんですが、その中で最大のものがウサギの出生率を例にしたもので、次のような問題の形で示しています。
「1つがいのウサギは、産まれて2か月目から毎月1つがいのウサギを産む。1つがいの兎は1年の間に何つがいのウサギになるか? ただし、どのウサギも死なないものとする」ネズミ算的に増えて2の12乗とか、 . . . 本文を読む
お茶
お母さん
そんなに何度もお茶を替えなくても
話ができないじゃない
お茶菓子もいらないって
お父さん
今日は暑いですなって
さっきからお天気の話ばっかりしてる
そりゃ熱いお茶をがぶがぶ飲めば暑いわよ
それにあなた
いつもはコーヒーしか飲まないくせに
何杯お茶を飲んでるの?
話しに来たんでしょ?
トイレ行ってる場合じゃないでしょ
あたしはあたしで
彼がやっと言いかけて
お父さん . . . 本文を読む
詩の解説をするのは野暮というか自慢たらしい気がしますが、「虞美人草」という詩はちょっとわかりにくすぎて、迷惑なものかなと思ったので、書いてみます。
虞美人草はひなげしのことです。なぜそういう名前がついたのかは後で述べます。
フランス語ではひなげしをコクリコというそうです。与謝野晶子にこういう歌があります。
ああ皐月 仏蘭西の野は 火の色す
君も雛罌粟(こくりこ) われも雛罌 . . . 本文を読む