題詠:ソフトクリーム 2006-05-31 | poetry ソフトクリーム 砂丘をぬらした月の光が あたしの背中をなでる かき上げる髪の色が いつもと違うとあなたは言う 理科の実験を見つめるような目で あなたの視線を捕らえる はしたないほどの音が出て 桜色の舌がよけいに震える 決まったようにあなたは おいしい?って訊く まつ毛の影を見せながらうなずくと 思いがけないほど濃厚な滴りが あたしの海に溶けていく . . . 本文を読む