夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

アドルノ「音楽社会学序説」、あるいは素人のやっつけ方

2006-06-01 | music
 この本は「序説」とは言え、文庫版ながら400ページを超えるもので、内容もかなり難解なものです。彼の思想的な立場はマルクス主義に近く、ベンヤミンらとともにフランクフルト学派に属しているようですが、その語法はドイツ観念論哲学由来の晦渋な表現です。また、社会学と言ってもアメリカのもののような方法論的自覚やフィールドワークがあるわけでもなく、同じく「音楽社会学」って本を書いたマックス・ヴェーバーほどの . . . 本文を読む