夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:父の日

2006-06-02 | poetry
   父の日 あたしはお父さんが嫌いだった だらしなくて、なんだか不潔で 話も聴かずに怒ったり 気が向いたときだけ子どもをかわいがる お母さんが買ってきたネクタイを 父の日には目も合わさずに手渡した じゃあ、一緒にお風呂に入ろうなんて 家を出てやるって思った もう父の日なんて関係ない でも、好きなお花でも持って 顔を見せに行こうと思う 元気でなって 最期に言ってくれたから . . . 本文を読む

題詠:紫陽花

2006-06-02 | poetry
   紫陽花 あなたとの最後のデートは鎌倉だった いくつもお寺を回って そのたびに雨にぬれた 紫陽花が出迎えてくれた 途切れがちな会話を救うように いろんな色と形の花が 穏やかに咲いていた 気持ちの行き違いも これからのことも もう気にしなくていいんだよって デジカメを忘れたんだよ あなたは小さなウソを言っていた でも、青い傘をさして じっと花を見ていたあたしを 少しの間でいいから覚えて . . . 本文を読む