蛍
目が慣れてくると
一つ、二つ、ふわふわと
あまり近づくと危ないよって
手を握ってくれる
汗ばんでいるのが少し恥ずかしい
暗闇の中に
遠く、近く、人の声が聞こえて
でも、姿は見えなくて
あたしたちもそうなのかしら
今夜、この小さな川の畔で
あなたのためだけに
はかなげな光が
横顔を照らしてくれますように
*この詩は次の和歌を本歌としています。
もの思へば 沢の蛍も わ . . . 本文を読む
サッカーよりも
あーって、大きな声を出しちゃった
オフィスで、仕事中なのに
顔が真っ赤になって
サッカーのこと思い出しちゃってなんて
ごまかしたんだ
入れ込みすぎだよなんて言われて
ひとしきりみんな笑って
仕事に戻った
あたしはあたしにまた向き合わされる
もっとせつないことなんだ
息苦しくなってしまうんだ
あなたのこと
どうにもならないこと
でも、あきらめられないこと
破裂しそう . . . 本文を読む