気まぐれな快晴に
一日を家に閉ざしていても
もったいないので
隣の町のベストム迄
朝の広告を畳みホケットに弾ませ自転車を漕ぐ
収穫の終わった刈田の跡は
北海道の広大さを主張している
冬の入り口の遠く山々
白妙の美景に見とれ
眠っていた心が揺さぶられる思いに
目先だけの近視眼的な拘りや
私の小さな悩みは消えて行く
店頭には冬囲い用品や
大根、人参、牛蒡、じゃが芋、玉ねぎ、キャベッ、白菜、の山積み
視線を移すと
柿、蜜柑、りんご、梨
鮭、さんま、すずこ
海の幸、山の幸
冬への道程に呼び止められ
私はチラ紙の目玉商品
ショウ油、キャノラー油を買い
一日介護のひだまりさんへ行った病夫への土産に
柿とりんごを籠に入れ
長い上り坂への道のりを
゛こんな坂、、、こんな坂、、、何んだこんな坂゛
゛人生の七坂八坂゛
゛負けてたまるか゛
風に逆撫で思いっきり自転車を漕いだ
この世の何をやってもどうにもならない閉塞感に
人々はストレスを感じ
異端児的な発想や心に
何かを求め
傾いて行くのだろう
゛徹ちゃん、、、遅くなってごめんね゛
呼び止められて行くその心
人々は時代の流れに変革しているのでしょう、、、、