幸を求め
゛母さんが夜なべして
娘や孫に編んだ手袋゛
その手も何時しか、、、、
瓜にいっぱい土をはびこませ
夏になれば草むしり
冬来たれば道を開け
家の廻りの雪掻きをする手に変わって来る
冷たい手をストーブで温めていると
こんな事が思い巡らせて来ました
幸せの手
<手>
雪掻きでひと息付いた手
冷たくてストーブに炙りながら
師走の空は忙しく
ゆっくりと見た事の無い己の手に指の年輪
老いを感じる
しなやかな青柳
風に逆撫でる指もいつしか
夫の表札の裏で
何んでもこなせる男勝りの
態度のでかさに変わっていた
あの頃の弱々しかった
遊び心を意識した鋭角の爪は
丸くすり減り
指にも生活が見え
頑固で節高な
強かさを主張している
今朝の手の具合は、、、、
何処も痛く無い
一つ屋根の温度差
冷たさだけを感じながら
両手を広げ
ストーブに翳している
さあ雪掻きが終わり
この手から
炊事洗濯繕い物
その他余り有る家事
この手が求め出す
育み