もしもしウインドー

僕の前に道は無い
僕の後に道は続く、、、
さ迷い歩む、
未来の窓もしもしウインドー

秋の夜長

2011-11-08 05:42:22 | Weblog

目が冴えてしまった秋の夜長

見上げれば11月のRenoir

絵の中で読書をしています

私の好きなルノアール

 

眠られず私の夜はしらじらと明けて行く

こんな日の為にと、、、、

私用の録画をしていたテレビ番組をふと思い出し

見ようと思ったが

夫に全て消されてしまっていた(^-^)

まあ仕方が無い

テレビの番組のチンネル二つを持って

゛逃げた逃げた゛と

長い退屈な一日を持て余している夫に

何も言う気にもなれない

 

ある初夏の入り口で

プツンと脳波の一部分が切れました

あれから七年

毎日座り続けていた為に

椅子のスプリングも夫の病の重圧に負け長く伸びてしまったわ~ん(^-^)

糖尿病と脳梗塞と網膜症

大食いの夫の食も限られ

目もカスミの上を歩くモヤモヤ気分

新聞も本も見出しのページを捲るだけ

歩行は困難

楽しみはテレビとラジオ

私よりも遥かに情報をキャッチして

口だけは(^-^)この夜の風に負けんもんかと饒舌

へのへのも~変んなの~よ~ん

 

窓辺に立つと

11月10日が夫の誕生日

゛お父さん今年も山を超え谷を下り雪が来るね゛

白い雪の妖精の胡蝶蘭が

 

 

 

そっと夫の耳元で囁き出す

プレゼントは、、、、

敬老の日に娘達から

お気に入りの帽子をも貰ったから

誕生のプレゼントはいいからと伝えてくれ、、、、、と

二人の孫への冬期講習塾へ教育費

広告を見て私と語り合ったから、、、、か?

珍しくゴークツ爺々の謙虚さに驚いた(^-^)

 

 

 

日の目見たさに(^-^) こんな純なポエムが出てきました

この種の詩は暮らしだけがやっとの今は

しらじらしい程の

心の貧しさで書けませんね、、、、、(^-^)

 

<胡蝶の調べ>

 

大地を起こす雪の結晶が壊れるような

雨垂れが

浮立つ窓辺で聞え出す

夕べ楽しみに数えて置いた胡蝶の蕾

 

一つ目が咲いた時はクリスマス

イルミネーションの輝きに私のハートはギュっと握られた

二つ目が咲いた日は

初春の喜びが床の間一杯に溢れだし新年の乾杯

三つ目の花には

やっと長い冬のトンネルの向こう側

バレンタインの愛の陽を受けて

゛もう少し障子戸を開けて下さい゛

出窓に飾られた白い妖精の

春への疼き

 

残りの蕾も

旅立ちのステップを踏み始め

雪国の胡蝶の調べは

 春の道程へこんこんとあやされて行く