降っては解けて
昨日迄の舗装路は
雪で真っ白に染まって行く
その虚しさを、、、、
新しいコートと新しいブーツを穴埋めにして
未だこれからの厳しい冬を迎える
日暦みを捲る強い心構えに成って行く
玄関で待つ雪掻き道具
雪が積もって行く冬への狭間で
朝早々に
私の拙い即興の詩の出会い
冬の玄柱はキラキラとして図り知れない未想の跡が
<雪窓から>
初冬の雪は春の入り口
三寒四温の雪と同じ
降っては綿菓子のように軟らかく
直ぐに大地の温もりで解けて行く
辺りはふかふかな白妙に包まれ真っ白に染まる頃
胡蝶の蕾の一つが割れ
冬娘(こ)は雪窓を意識して
殺風景な道程を雪掻き棒で案内し出す
カーンと凍えた夜半の窓辺
この静けさは、、、、
ひと冬潜る胡蝶のあやしの子守唄
あの空に一羽の鴎が飛んだ日を夢に抱きつつ
スリープスリープ
長い長い封韻された北国の暮らしに
昨日も今日も
こんこん、こんこんと
雪は大地を眠らせて
冬の暮らしは彷徨う無彩色の靴後を残し
日暦みは明日へと言う炎に繋いで行く