夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

息子を持つ事の

2020年10月23日 23時20分53秒 | 日記
恐ろしさと言うべきか緊張と言うべきか悲しみと言うべきか・・・
父方は叔父が三人戦死、母方も叔父が一人戦死。両方の祖父ともにその事について、ついに一言も語らなかった。しかし、父方祖父は晩年大酒を飲んで少し鬱だった。最後はアル中でムカデがいるだのヤモリが出るだの言いながら死んだ。母方祖父は刃が無くなって全然切れないナイフを最後まで使った。聴けば亡くなった叔父が中学時代に使ったナイフだった由。

私にも息子が二人居る。二人とも、薄氷を踏む思いで見て来た。『ここで親父が余計な口出しはならん』と自分に言い聞かせ堪えていたが、後から聞くとさらに恐ろしい冒険をやっていた。長男の方はそれでも結婚してどうやら落ち着いたが次男はまだ野望満々で・・・『聞くだに身のすくむような事はやらんでくれないか』とのど元迄出かかって、でも言えない。

ひきこもりやニートは困るが、田原坂でチャンバラやったり、志願兵で前線に出たり、陸軍士官学校に行ったり戦闘機乗りになったりと、血筋なんだろうか・・・とにかく命がけの何かが好きみたいで非常に心配だ。身も細る思いとはこういうものだろう。もういい加減にして早く結婚しろと言いたいが『余計な事を言うな』と本人から言われている。

そういうオマエは?と聞かれるだろう・・・私はそんな冒険はしなかった、大人しい性格だったから。強いて言えば会社を6回変わったのがそれと言えばそうかもしれない、内、2回は追い出された。腹が立ったから意趣返ししてやった。俺が見掛けに拠らず意地悪な人間と分かって後悔のホゾを噛んだだろう。あとまだ最後のが残っている、見くびられた分借りはしっかり返してやる、・・ああ、悪い性格だ、でも俺を下請けと見くびった傲慢にはしっかり苦しみを味わわせてやる、俺と同じ仕事が出来ると思うならやってみろ、出来ないから、出来ずに苦しんで泣け!・・・人間は泣いて見て初めて分かることもあるのだ。





































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